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2013年5月 3日 (金)

私の中のミステリー - 「あの世に聞いた、この世の仕組み」-

今日は、翻訳とは無関係のことを書いてみようと思います。

先日、FBでも紹介のあった「あの世に聞いた、この世の仕組み」(雲 黒斎) を読み終えました。

セロトニン欠乏による記憶障害になった著者が、病気を治そうとお医者さんにもらったきつ~い薬を飲んだところ、突然守護霊と話ができるようになり、絶妙なたとえを使ってこの世のからくりを教えてもらうというお話です。

最近、スピリチュアル関連の本は全く読んでいませんでした。商業主義に走ったスピリチュアルメッセンジャーの先生方 (?) は、時として人間の弱い部分を利用しているように思えるからです。

この本は、実にさらりとしていました。話のテンポも良く、ユーモアに富み、「ハードディスク」、「チューナー」、「アクセス」なんて今風なIT関連用語で、非論理的に思える事象にうまく論理性を持たせています。

この本のオリジナルとなったのは、著者 雲 黒斎 (≠立川談志) さんのブログ「
もっとあの世に聞いたこの世の仕組み」です。

読後感は、半分共感。半分??です。

人間が転生を繰り返していくのを、大きな粘土を用いて説明しています。魂の大本を「黒い粘土」だとすると、この世に送られた一つまみ (小さな自分) は、自分の魂を漂白して「白い粘土」になることを目標にし、その役目を終えると、大きな粘土のもとへ帰っていく。大きな粘土はやっと「黒」から「グレー」になり、この作業 (転生) を延々と繰り返し、どんどん白くなっていくというもの

大変興味深い視点です。
転生といえば、三島由紀夫が最後に書いた「豊穣の海」四部作の中でのテーマが輪廻転生でした。私は卒論で彼を選びましたが、この最後の作品で彼の美意識と行為に対する認識が変わったとして、最後の作品を大きく扱いませんでした。

でも、最後に到達した思想の作品であり、もっと理解するべきだったと後悔が残っています。彼は、輪廻転生をテーマにしながらも、四部作の最後で、結局は「万物流転」の思想に移り変わっていきます。仏教のテーマでもある「唯識思想」です。

「転生」に限っていえば、文学や仏教での壮大なテーマとしての「輪廻転生」の扱われ方の方に興味が沸きますね。今回の本の中の説明は、シンプルすぎます。シンプルな考えは生きていくのに便利ではあるけれど、物を知ったり、研究する多くの機会を失うような気がします。もちろん、分かりやすく、敢えてシンプルな手法を取っているのかもしれませんが...。

では、一番共感できたのは何かというと...私たちの記憶は、「脳には人生の記憶を溜め込めるだけの十分な空き容量がなく」、「頻繁に使う情報以外は、オンラインストレージにバックアップを取っておく」という考えです。

私には、ぼんやりとした記憶、風景、人、会話が時々脳裏をよぎることがありましたが、最近、それが自分の1歳後半から2歳にかけての頃の記憶と判明しました。

もちろん1年365日を思い出すわけではなく、嬉しかったこと、悲しかったこと、脳でキャパオーバーになった記憶がストレージの中に入り、何かをきっかけにそのストレージから取り出された感じなんですね。

そんなに人間の記憶が早くに始まっていたのは、自分でも驚きでした!

あと、印象的だったのは、「過去」や「未来」といった幻想の中には、本当の幸せはない、ということ。幸せを見つけ出せるのは、いつだって、「いま」だけ!という結びの箇所でした。

私が、「魂」とか「あの世」とか時折考えるのは、昔、一度亡くなった人に会ったことがあるからです

近所には同じ年頃の女子がいなく、幼少時の遊び相手は、もっぱら兄と近所の男の子たちでした。中でも家から数メートルしか離れていない家に住んでいたN君は、一番の幼馴染み。
小学校高学年くらいからは自然と遊ぶこともなくなり、高校からは別の学校で口をきくことも無くなっていたのですが....

大学生だった頃の、ある真夏の日。横断歩道の向こう側に彼は立っていました。信号は赤。彼は、いつも坊主頭で、赤ら顔、半パンに下駄という出で立ちだったのが、その日は足の先が見えないくらいの長いズボンをはいていました。

何ともいえない悲しそうな、憂いを含んだ目。見た瞬間、「自殺しそう」と、なぜかそう思いました。じっと私を見つめて、目を離しません。

やがて信号が青に変わると、歩道の真ん中ですれ違うんだ、何て声をかければいいんだろう。そう思っているうちに、信号は青に。

私が歩き出すと、彼は横断歩道を渡らず、ぱっと横を向いてしまい....
「あれ、気が変わって、バス停の方に行くのかな」と思った瞬間、もう姿はありませんでした。横にそれる小道もないのに。

あまりに気持ちが悪かったので、帰宅してすぐに母に言いました

(彼は東京の体育大学に通っていたので)「今、N君見たけど、夏休みだから帰っているん?自殺でもしそうな、この世のものとは思えない情けない顔してた。それに、あっという間に消えたし」。

母は答えました。えっ、彼は東京の下宿で死んでいて、死後10日くらい経っていたのが、今日発見されたんだって!今、家に連絡が入ったとかで、家で大騒ぎになっているよ!」

私が見たのは、間違いなくN君です。とても個性的な顔なので、間違えたりしません。
発見された日、彼の魂は家に帰っていたのでしょうか。

人は、時として、感性が研ぎ澄まされた時、または病気等で窮地に陥った時にも、逆に真実が見えてくることがありますね。だから、その点で、雲 黒斎さんが鬱になって霊的な目覚めをした、ということ自体に疑問や不思議は感じません。然もありなん!というところでしょうか。

この世はミステリー。そして、あの世はもっとミステリー。だから生きているのは面白いのかもですね!

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N君の魂が安らかに眠っていますように!
本田美奈子さんでAmazing Grace!

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コメント

akoちゃん^^こんにちは^^
私も半分信じて半分信じられないタイプだけど、
この世の中には説明がつかないことって確かにあるよね。
私も三日間昏睡状態に陥ったことあるけど、
その間、ずっと夢を見てた。
とっても幼い頃からその年齢までの出来事を反芻するような夢。何で、そんな一歳とか二歳の頃の記憶があるの?って不思議がられるけど、その時に見た夢のせいなんだって気がついた。自分が見たもの聞いたものは信じることができる。そう思ってるんだ。きっと、Nくんはakoちゃんにお別れを言いに来たんだろうな・・って思う。説明がつかないことも含めてこの世は面白いんだろうね(#^.^#)

みどりさん、忙しい中コメント有り難うございます。

幼少時の記憶を思い出したり、見えないものが見えたり、
何かが聞こえたり....ごく一部の人しか経験できないことって
ありますよね。

その意味で、みどりさんは普通の人より希有な経験をたくさん
されているんだと思います。そういった経験って、ご本人から
すると、時として生きにくくなりますよね。

でも、みどりさんの場合だと、その特殊な経験・能力で見えたり
聞こえたりしたことを、言葉に変えて未経験の人に伝えられる。

それが、みどりさんの生まれてきた意義であり、役割なのかな。

あ~、人の役割は分かるのに、自分の存在意義は分かんない
んだよね(p_-)。

でも、その意味で、ご自分の道を持たれているみどりさんは
幸せだと思います!私は、まだ当分フラフラさまよいそう coldsweats01.。

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