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2013年8月24日 (土)

短納期翻訳の品質管理って?

今日は久しぶりの雨です。被害が出るような大雨では困りますが、とりあえず気温は下がって多少は過ごしやすく感じますねwinkrain

仕事柄、毎日検索作業はつきものなのですが、ついつい必要以上に関連サイトにネットサーフィンしてしまうことがあります。

 

Keyboard
近年、翻訳業界については、ネットでも「短納期」という言葉が頻回に出てきます。昨年広島で開催されたJAT主催によるIJET23のパネルセッションや先月参加したJTFのセミナーをはじめ、リアルでも品質管理と関連して取り上げられています。

翻訳会社のサイトを見ると、この「短納期」には「低価格」、「激安費用」とか「最安」といった言葉が組み合わされて書かれていることがあります。

「高品質」、「低価格」、「短納期」!!
何だか、夢のような条件です~。これを実現するには、翻訳者は低いレートで夜も寝ずに働かなくてはいけないのでしょうか。

確かに、私自身のケースを考えても、同じエージェントの場合でも昔と比べると短納期を迫られていますね。営業担当の方が、見積もりを提出する段階でコンペ等の他社との競合に勝つために低価格とともに短納期を打ち出した場合です

でも、「納期が厳しい」と言われながら、忘れた頃に作業担当者さんから問い合わせをいただいたりして、「あれ?」という場合もありますよ(笑)!
早く次の案件を押し込んで、他社の仕事と並行できないようにするためでしょうか。

または、翻訳者による翻訳作業のスケジュールより、翻訳校閲後のDTP作業のスケジュールが優先される場合もあるようですね。


どこまでが、本当に短納期なんでしょうか。


中には、チェックする暇なんてない程急ぎだから、ノーチェックでソースクライアントさんに返す案件もあるという翻訳会社さんも存在するようですね。

以前、医薬翻訳者さんから、「納品物が、まったく何のチェックもないまま公になっていてぞっとした」なんて聞いたことがありましたが、本当にあるようです。

もちろん、そういう急を要する案件もあるでしょう。初めから一般翻訳と校閲なしの「ドラフト翻訳」で別の料金体系の取り扱いであれば、ある意味良心的でしょう。が、まったく同一システムによる安請け合いであれば、問題が生じた時の責任の所在が心配です。


翻訳者は、もちろん誤訳等のミスを犯さないように完璧を期すべきです
。でも、チェックの時間もない程の急ぎの案件であれば、翻訳者の段階でのミスも十分考えられます。


翻訳会社が「翻訳の品質管理」の役割を果たさず単なる仲介をするだけの機会が増えれば、翻訳者はこれから直取引へと向かうかもしれませんね


私も組織にいた時、自らの公式文書翻訳業務だけでなく、他課からのコレポン文書等も校正してラインで決済を取る立場にありました。

でも、「英文科に行った」とか「英会話の留学をしている」とかで、ルールを守らずアルバイトさんに書かせた文書がノーチェックで出回ったことによって生じた多くの問題、それらの後始末をするのは、はっきりいって大変でした。

文書の種類によっては、機械の誤作動や爆発を起こす可能性があるし、国際紛争の火種になりかねない場合だって生じますよね。

私の経験の場合、アルバイトさんが悪いのではなく、させた上司の意識にこそ悪の根源があったように思います。翻訳物は、文章としての洗練さだけが問題ではなく、読み手は誰なのか、読んだ情報に基づいた行動がどんな影響を及ぼすのかまでを考えると、翻訳の校閲には語学的観点だけでなく色んなチェックポイントが生じるはずです。


後から起こりえる問題処理を想定すると、短納期は翻訳品質とトレードオフであるはず!

ソースクライアントさんの無謀な短納期申し出には、きちんと説明・調整・対応できる会社やコーディネータさんであってほしいなと思います

翻訳者側も、翻訳技術向上であったり、ツールやマクロの使用によって可能となる省力化と時短については、皆さん、努力されていますね。
私も、がんばらないと!


で、昨年6月に開催されたIJET23での「品質管理」のパネルセッション、思わぬところにログが残っていました~w(゚o゚)w!

英辞郎がWeb上で辞書引きできたり、通訳・翻訳、TOEIC等語学情報満載のスペースアルクのサイトです!(私もヒアリングマラソン完走者で~す!!)


SPACE ALC スペースアルク  


上のリンクをクリックし、TOPページから「通訳・翻訳のトビラ」 に行くと、「翻訳の品質管理」のパネルセッションのレポートが読めますね。 懐かし~い!!

この討論の後、業界は良い方向に向かっているのでしょうか・・・・・(´ρ`)

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さて、さて、予約受付中でまだ届いていませんが、最近ポチッったのが次の本!
翻訳の布石と定石 実務翻訳プロへの道」(8月28日発売予定)

 

翻訳者を目指して勉強中の人からプロ翻訳者まで必携の一冊だそうです。

私は著者と面識がある訳ではないのですが、何年も前に次のサイトで勉強させていただいたことがあります。


翻訳の泉>翻訳教室



当時は、私のような部外者に、こんなにたくさんの有益な情報を提供していただいてよいのかと、非常に感動したのを覚えています!なので、その岡田先生編集の本いうことで、即ポチりました。今から楽しみです!


sun今日もポチッとしてね!(いつもありがとうございますっheart04



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