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2013年9月16日 (月)

ツールを使うのか、ツールに使われるのか

9月の12日、13日と大阪で開催されたITセミナーに出席してきました。

7月末にも、医薬翻訳セミナー出席のために大阪に行ってきたばかりです。セミナー前に参加したグランフロントでの昼食会のことを、8月3日付けの記事「勉強も現場の力!~セミナーとオフ会参加~」で書いています。

この食事会はITセミナーの打ち合わせを兼ねており、そこに初参加の私がお邪魔したのでした。

今回のITセミナーは、ミズトラの会 (Ms. Translatorsの会) を主催されているKyokoさん の企画・交渉等ご尽力あってこそ実現したセミナーなのですが、7月に昼食をご一緒した翻訳者さん達をはじめとする他のメンバーの方々がセミナー会場の準備、事務作業や撮影・画像処理等を担当して下さいました。徹夜状態でのお仕事の後に会場入りして、ボランティアでセミナー運営を支えて下さった方もいらっしゃったようです。

みなさん、本当にありがとうございましたm(__)m。

セミナー会場は「毎日インテシオ」。

 

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講師は、5月に「十人十色」の勉強会でもご一緒した「帽子屋さん」こと高橋さん!IT翻訳の第一人者です。


まず初日は、高橋さんによるTRADOSセミナーの前に、医薬翻訳会社でもある株式会社MCLの社長さんによる「対訳君」の説明会が開催されました。

高橋さんのセミナーともども、非常にフェアで「翻訳者のための」セミナーであったという印象を持ちました。

それは、よくこの種のセミナーにありがちな過剰な宣伝や、対象ツールだけを推奨する内容ではなかったからです。


まず、「対訳君」。対訳君のコンセプトは「辞書検索」と「対訳検索」です。
特に用例検索では、文の組み立てや類似文が簡単に検索できるので、英訳の翻訳時には大いに役立ちそう

製品ラインアップはStandard、Professional、医学版Acceptで構成されています。この中で、「メルクマニュアル」や「腫瘍学国際文献引用集」等の対訳データが入っている医学版は、医薬翻訳者にとって買って損のない製品かなと思いました。


そして「Trados」。IT業界では標準的に使用されている翻訳支援ツール(CAT)ですが、最近では医薬等の他分野でも使用頻度が高いと聞いています。

実は、私は駆け出しのころITをメインにしていたので「Trados」を所持していました。
でも、その作業内容、それに伴う翻訳料金の体系が嫌で、あっさりとTradosを捨てて英訳をメインとする工業分野に転向したのです。

料金体系が嫌とはいえ大量のデータを扱う案件が多かったので、駆け出しでありながらスタート時から安定した収入がありました。

でも、「翻訳」なのか「編集作業」なのかとまどっていた当時は、まさに「ツールに使われていた」状態だったのでしょうね。

今なら、もっと冷静に使いこなせそうな気もします。


でも、私が今受注している案件を考えると、早急にTradosを使用しなければならない状況ではないのですね。

Trados使用によって効果がもたらされるのは、定型表現が多く、定型の訳を使用する文章や部分的な改版の頻度が高い文章を扱う時です。

でも、そんな場面に使用するCATツールには、WordfastOmegaTといった無料ツールもあります。

また、比較的安価で使い勝手の良いFelixも良いかなと思っています。(体験版で実施済)

今現在は、過去案件の有効活用も含め、SimplyTermsとKWIC Finder、そしてWordのマクロ等で何とかなっている状態です。ほぼ1社集中の専属社員のような働き方になっている現状もあります。

マニュアル案件も多くありません。あっても、大量の繰り返しがある文章ではないです。

英訳も出来上がり200~400枚程度の案件になると、類似文が出てくることがありますが、検索の範疇内です。または、前処理で差分翻訳の形で原稿データを受け取っています。

ただ、取扱分野の比重を変えつつあるので、それに伴って新規取引先を開拓する予定です。なので、事前に取り入れていた方がいいのかな、と多少焦り気味でした(;;;´Д`)ゝ。


少し、冷静に検討してから購入した方がよさそうです。


- 自分が取り扱う文書はCATツール使用に適した文書か。(購入の緊急性はあるか)

 

- どの機能をPC(機械)処理して、どの機能を人間(翻訳者)が実施するか。

 

- 取引先(新規も含め)の指定ツールはあるか。ある場合、それは何か。

 

- 無料のツールとこれまで使用しているソフトウェアやマクロを組み合わせて、どこまでの効率化が図れるか。

- 購入すると想定した場合、自分の収入と購入費用を含めた予想総経費のバランスはどうか。



等々、じっくり考えてみたいと思います。
新規取引先は、まずはどこを受験するかの検討の方が先です。


ツールに「使われる」のではなく、自分がツールを「使う」視点が大事ですね!


2日目の「読ませるための」翻訳に関するセミナーを受講して、「日本語力」や「英語力」、そして翻訳に必須の「調査力」をもっと磨き、正しく、美しく、丁寧で自然な訳文を作る原点に戻る必要性を何よりも感じさせてくれたセミナーでした。

また、高橋さんの授業展開のすばらしさは、私も授業をする者として色々参考になりました。さすがです!

セミナーでご紹介くださった本は大半を(積読本も含め)所持していたのですが、まだ購入していなかった次の本を早速ポチりました。



主語を抹殺した男」 - 日本語文法に生涯を捧げた日本語学者の評伝です。タイトルからして、面白そうです。


さて、懇親会はお洒落な堂島ホテルで開催!

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抽選会で、くじ運の悪い私が何と4等賞(堂島ロール半本)を当てました。\(^o^)/

が、当日も宿泊予定だったので、パーティーで熱いスピーチをして下さったしんハムさんこと小林さんのお土産にお渡ししました。


いつもSNSでご一緒しているしんハムさんが、最近はツイキャス (TwitCasting) デビューもされ、どんどん活動を展開されている様子を拝見して私まで嬉しいです!


では、色々疲れたので、1時間でもお昼寝しましょう。皆さん、おやすみなさいhappy01

Happycat

sun今日もポチッとしてね!(いつも、ありがとうheart04


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