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2013年9月11日 (水)

失礼な敬語

日本語は難しい、と最近とみに思います。

私の仕事は8~9割が英訳で、和訳をする機会が少ない関係もあるかもしれません。

でも、小難しい日本語を書く時ばかりではなく、例えばこのブログとか、友人へのメールとか、そういう日常的な文章を書くときにも戸惑うことがあります。

そして、気づいてみると、英文を書くときと同じように検索やコ-パスを利用して「コロケーション」を調べている自分がいます!⇒(私って、何人なの???)

そう、日本人だからって、正しい日本語が使えているわけではないのですねぇ

そこで、多くの積読本の中から今読み進めているのが、野口恵子さんの「失礼な敬語 誤用例から学ぶ、正しい使い方」です。


実は、この本も、7月末に「新薬開発と医薬翻訳」のセミナーに出席したとき講師の方から教えていただきました。医薬とは直接関係ありませんが、語感を養ったり、正しい日本語を身につけるのにとても良い一冊だと思います。

 

目から鱗」の気づきがいっぱい!


例えば、メールなどでもよく使う「よろしくお願いします」。

大変便利な挨拶の言葉なのですが、場合によっては、強引な物言いになったり、「反論は受け付けない」という意思表示になるということ。


また、午後の早い時間で、疲れを感じていないときに「お疲れさま」と言われると、どっと疲れを感じることがあるということ。これは、言葉の意味を考慮していない例だそうです。

ご苦労さまです」と「お疲れさまです」の使い分けは意識していましたが、「善意の暴力のようなものを感じる」と著者に言われては、「私、大丈夫だったっけ?」と心配になってきます。



確かに、同じような例として、
必死にがんばっている人には「がんばって」という言葉だけは使わないように気をつけてきました。これ以上がんばれない程がんばっている人に、「がんばって」とはとても言えません。その代わり、向こうから何かを語りかけてきたときには、愚痴でも相談でも話し相手になりたいと思っています。

そんな友人から「一番ほっとする」と言われたことがあります。他の友人からのあまりにダイレクトな励ましは、ありがたく感じながらも時として心の負担になっていたそうです。

でも、最近その言葉を使ってしまいました。最大の危機にある彼女には「がんばってもらうしかない」状況なのです!「がんばって」と書いたときの自分は、最高につらくて自己嫌悪にも陥ってしまいました。


言葉の意味を考えたら、用法に気をつけないといけないフレーズが多くありそうですね。


また、「させていただく」を用いる際には、「人が何かをすることに許可を出す誰かと、することを許してもらう誰か(たいていは、私)がいなければならない」ので、

「会社をやめさせていただきます」

という例などは、決定事項を一方的に通告している点で、謙遜表現を用いながらも相手を不愉快にさせているということになります。

させていただく」のもうひとつの不適切な例として、

若い女性タレントがファンへのメッセージとして、ブログなどに

私、このたび、入籍させていただくことになりました。驚かせてしまってごめんなさい」が挙げられています。

Wedding
「ファンからの許可も依頼も恩恵も受けていない」ので、「させていただく」は使えないのです。「結婚することになりました」とか「入籍することになりました」でよく、「いたす」を用いて、「結婚いたします」「入籍いたします」と書いてもよいそうです。


また、ツイッター上の「簡易敬語」も問題として取り上げられています。

例えば、「拡散ください」「アップくださいました」「ダウンロードいただき、ありがとうございました」の場合、

くださる」「いただく」の前には「して」がなければならないので

拡散してください」「アップしてくださいました」「ダウンロードしていただき、ありがとうございました」が文法的には正しい文となります。

私はツイッターには積極的に書き込みはしていないのですが、それでもツイート数は4,000近くになっています。猫好きとして、文尾に「にゃ」とか「にゃー」をつけて個性を出したり、またネット用語の(「おやすみ」と言ってくれてありがとう)の「おやあり」のような簡易語を普通に使用しています。

文字制限もあるツイッターでの書き方を改める必要はないと思うのですが、改まった文章を書く必要があるときに、日常の書き癖のようなものが出ないように気をつけたいものです。


また、個人的な問題としては、入力中に入力ソフトのATOKから「ラ抜き表現」と警告が出ることがあります。

一段活用の動詞とカ変動詞に「可能動詞」は存在しないので、例えば

「見れる」 ⇒   「見られる
「投げれる」 ⇒  「投げられる
「来れる」 ⇒   「来られる」    と訂正しなければなりませんね。


まだ全ページ読めていないのですが、読み進めるたびに反省点がいっぱい出てきそうです。

言葉を扱う職業を持つ者として、日常から「正しい日本語」を意識し、正しい使い方ができるように努力していきたいと思っています。


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