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2013年12月23日 (月)

別れは突然と

12月19日、夜の10時過ぎに母が永眠しました。
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別れは突然とやってきました。私が朝分納予定の案件を深夜作業している時具合が悪くなり、お医者様に午前中に続き2度目に来ていただいた夕刻時、救急車で病院に行くこととなりました。

ICUで検査をした結果、「これ以上の処置は可哀想だ」ということになり、未処置のまま看取ることとなりました。幸い兄、姉、兄の子供数人そろい、意識不明でしたがみんなで声をかけることができました。気管支肺炎でした。

心臓は今にも止まりそうだったのに、手を握ると不思議なほど力強く握り返してくれました。
「お母さん、育ててくれてありがとうね」
意識不明になってから言った自分の親不孝。。。(情けない)

でも、いつモニターの数値が0になったのか分からないほど、穏やかな最後でした。



介護を始めて8年余り。最初救急車で運ばれてからは1年半近くは、毎日病院に通いました。

それからちゃんと病気に向き合って下さるお医者様を見つけ、都心一人暮らしを捨て、一緒に住むためにバリアフリーのマンションを借りてサポートを始めました。


最初の悪性リンパ腫という血液の癌は分子標的薬(抗CD20抗体製剤)が奏効し、少しだけ幸せな時間もプレゼントできました。

いつもダークな色合いの洋服を着て地味だった母親がお化粧し、赤やパープルの明るいお洋服を着始めました。時には末っ子の私の祖母に見られることもあった母親がすっかり変身し、デイサービスでカラオケをし、自慢のお習字を書き、漢字や計算問題でいつも満点を取って嬉しそうに帰ってきた時もあります。


が、二つ目の癌が他の臓器を圧迫していると分かった時通院をやめ、色々な決断を経て在宅医療に切り換えました。そして最近めっきりと身体の機能が衰え、その分私の身体にかかる負荷も大きくなっていました。


セーターやジーンズに穴があくほど介護時には負荷がかかり、私の身体は悲鳴をあげ始めていました。母はあまり口をきかなくなり顔の表情が消え、聡明だった母にも認知症が発症したのかと思っていたら、亡くなる10日前くらいに突如と時間が逆行したような一日が訪れました。

多弁になり、TVを楽しみ、微笑み、デイサービス先では「娘やみんなには迷惑をいっぱいかけている。でも、とても嬉しいし、いつも有り難いと思っている。本当にありがとね。」と大きな声でお礼を言ったそうです。


帰宅後は、全身全霊のエネルギーを使い果たしたように爆睡し始めました。そしてそれから数日後、いつもは夕方会いにくる兄が仕事の都合で午前中に来た時には、大きな声で名前を呼び、恋人に会えたように喜びで頬は紅潮していました。

今思えば、お世話になった人、可愛くてたまらなかった息子に最後のお別れをし、お礼をちゃんと言ってたのでしょう。


私が学生の頃、母は民生委員をしたり赤十字奉仕団のメンバーとして母なりの社会奉仕活動をしていました。「守秘義務がある」が口癖の人で、決して人の噂や悪口を言わない人でした。その分、女性どおしの軽く愚痴を言いながらストレス発散をするなんていうことができず、不器用で家にいることが大好きな人でした。


母と私は顔も性格もまったく似ていません。


でも、私が介護を自分でしようと思ったのは、父が病床にあった時、必ずしも夫婦仲がよかったわけでもない母が毎日病院に通い、お刺身が食べたいと言えば、いいネタがない時には握り寿司屋さんに行ってお魚を分けてもらってまで食べさせていた一途な姿を見ていたからかもしれません。

そして、私が時には贅沢な食材を使ったり、大好きな果物も朝夕メニューに入れた食事を毎日一生懸命作ったのも、お酒を飲む父と子供の食事作りに追われて、一緒に食卓に座って食べている姿を覚えていなかったから、せめて晩年くらい大好きなものをゆっくりと食べさせてあげたかったのかもしれません。


知らないうちに、子供は親の姿を見て学び、育っていたのですね。



いつも「後悔はない」と思っていましたが、いざ亡くなってみると「謝りたい」ことばかりが思い出されます。そして、もっといっぱい褒めてあげたかった。。。

でも、最高の笑顔で微笑んでいる写真の中の母はきっと許してくれていると思います。


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ごめんね、お母さん。そして長い間そばにいてくれて本当にありがとう。




長い闘病生活の中では、心ない医療や福祉の現場に涙することも多々ありました。




でも、最後は素晴らしいお医者様、看護師さん、デイサービスの職員・看護師のみなさん、そしてケアマネージャでチーム一丸となって在宅の母を支えていただきました。

「使命」を持った人の知の結集は、とても大きな力でした。


この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました



私は、この経験を生かして今後は仕事をがんばっていきます。

でも、優れた翻訳者である前に「人であれ」を実感した8年間でした。そして、それはこれからも変わらないと思います。


色んな人にご心配いただいていますが、お式の後からひっそりと作業しています。
何しろ、半日ずつしか分納期は延びていないし、休んだ授業の振り替えも考えなければいけないし、独り身にはピューピュー冷たい風が吹いていますから、働かねば。。(@@;)

なので、私は大丈夫です!
              


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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

拝読しました。
akoronさんと知り合えたことを誇りに思います。
今後もよろしくお願いします。

あきーらさん、お優しい言葉をありがとうございます。

私こそ、いつもあきーらさんのブログで学ばせていただき、そ
してご家族を支えていらっしゃるお姿に尊敬の念を抱いています。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いしますm(__)m。

お悔やみ申し上げます。わたしも母と妹の介護を続けておりますので、心にしみいりました。
いつかまた、Twitterで楽しくお話しさせてください。

葛葉 様

コメントをありがとうございます。

以前お料理の話などさせていただいたのですが、最近はあま
りTwitterに出没できていませんでした。

いつ寝ているのか分からない状態だったので、精力的なお仕
事ぶりと拝察される葛葉さんは、さぞ介護との両立でお疲れ
の日々を送られているのではないでしょうか。

どうぞ、ご自愛くださいませ。でも、私の場合、大変でしたが
神様からプレゼントされた8年間だったような気もします。

来年はもっとツイにも出没しますので、いっぱいお話させて
下さいね~m(__)m。

はじめまして。
片桐美穂子さんのメルマガからやってきました。
私のブログでもシェアさせていただきました。
もしも不都合であればスグに削除致します。
お手数ですがご連絡ください。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m

ちゃこ 様

コメントとブログのシェアをありがとうございます。
シェアしていただき、とても光栄です。

私も鬼娘だったので、謝りたいことがいっぱいです。
ちゃこさんがご紹介下さったページのお写真を見て、また涙
が出てきてしまいました(ρ_;)。

私のブログを通してちゃこさんがメッセージを出して下さり、
そして何かを感じて下さる読者の方がいればとても嬉しいで
す。

セラピスト、素敵なお仕事ですね。また、ぜひサイトを訪問さ
せて下さいませ!ありがとうございましたm(__)m。

akoronさま
シェアをご快諾いただきありがとうございますm(_ _)m
思う気持ちをバーっと勢いで書き、あえて読み直しをして直したりもしませんでした。
ありのままの私で書こうと思いました。

私が言うのはとても生意気なのですが、心の整理はそう簡単につくものではないと思います。
悔いは何年たってもの残るものだと思います。
けれど、お母様は間違いなくお幸せなこの世での最期を向かえられたと、私は思います。
お母様のご冥福をお祈りいたします。

akoronさんに出会えたのは、きっとお母様のお計らいだと思っています。
ありがとうございます。

akoronさん、
23日にブログを拝見し、メルマガのあとがきに、私のakoronさんへの気持ちとともにブログのリンクを掲載させていただきました。事後承諾になってごめんなさい。とても心を打たれ、考えさせられることが沢山ありました。ちゃこはハワイ英語倶楽部のパートナーです。お母様のご冥福を心からお祈りいたします。

美穂子 様

メルマガを読めていなかったので、ちゃこさんのコメントで知り
拝読させていただきました。過分なお言葉、恐縮しております。
ありがとうございます。

拙文でお恥ずかしいのですが、もし家族の大切さ等感じて下
さる読者の方がいれば、とても嬉しいです。

私も年が明けたら気持ちを切り替え、美穂子さんのメルマガ
でのコーチングのお力も借りて、目標を持って恥ずかしくない
人生を歩みたいと思っています。

今後とも、よろしくお願いいたしますm(__)m。

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