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2014年1月19日 (日)

Research! Research! 健康・医療情報

翻訳で適切な訳語を見つけるには、ネット上のオンライン辞書や検索エンジン上位表示サイトの情報を鵜呑みにすることはできません。

調査には、あらゆるテクニックが必要です。

では、自分自身や家族に健康不安があるとき、どうやって情報を収集しているでしょうか。

毎日のように、TVではサプリメントのCMや健康情報番組が流れ、雑誌には健康食品や薬品の広告、ダイエットや健康関連情報の特集記事で溢れています。

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求めなくても、勝手に情報は飛び込んできます。
そして、癌などの重大な病名を告げられたりすると、藁にもすがる思いでインターネットでも情報を探します。

気持ちは、とてもよく分かります。

私も、インターネットを駆使して色んな情報を得て勉強しました。でも、玉石混淆のネット上の情報が間違っていたら?


命はひとつしかありません。元に戻すことはできません。


病院では、サプリメントや海外からの直輸入品である抗癌剤もどきの製品を摂取している患者さんに出会うこともよくありました。


優秀な心ある医師は、ちょっとした血液検査の数値変動からも見抜き、怒号を上げていらっしゃいました。

このような、ご自身の能力に確信と責任を持ち、医師としてのリスクをも背負う覚悟の医師ばかりではありません。


ブラック企業化している医療現場もあれば、モラルの低下している医師だっています!

残念なことに、母親の闘病初期にはそんな経験もしました。


だからこそ、病院に命を丸投げする時代ではありませんね。患者や家族も病気や薬について学習し、医師に質問したり、身体に加えられるであろう治療や薬について十分に納得しておくことが大事だと思います。勝手な素人判断をするためではなく、あくまでも自分や家族の身体に「自己責任」も負うためです。時として、病変の再発防止になるかもしれません。


ともかく、医師に相談なく勝手なサプリメント等の摂取は厳禁です。


では、どうやって医療や健康情報を見分けたらいいのでしょうか。


健康情報を読み解く5つのチェックポイント
として、東北大学公共政策大学院坪野吉孝教授は次のように解説されています。

(1) 体験談ではなく、具体的な研究に基づく話か
(2) 培養細胞や実験動物ではなく、実際の人間での研究か
(3) 学会発表ではなく、専門誌に発表された論文か
(4) 臨床試験や追跡調査など、信頼性の高い研究方法か
(5) 一つの研究ではなく、複数の研究で支持されているか


(3) に関しては、研究者が投稿した論文はPeer Review (ピア・レビュー、査読)という同分野の専門家による評価や検証を受けることになるので、科学的根拠が乏しいデータは採用されません。New England JournalやLancet等の海外の一流英文医学雑誌に仮説レベルで掲載されることはありえません。

「医者に殺されない47の心得」がベストセラーになり、メディアで数多く取り上げられ「がん放置療法」で有名な近藤誠医師の説は、こういった雑誌には全く掲載されていないようです。





ただ、一般の人の目にとまるのは、このような医学専門誌ではなく、女性誌などの一般週刊誌やTV番組ですね。患者への影響を考えずに興味本位であったり、視聴率や話題性を狙った情報の発信は控えてもらいたいものです。


製薬会社についても、最近事法に抵触する可能性が高い事件が続いています。

昨年末には、一般書店で販売されているがん患者向け月刊誌に、特定の製品をPRする記事が多いことに加え、製薬会社から出版社に金銭を支払っていたことが判明しています。

また、新年早々、製薬会社ノバルティスファーマが販売する白血病治療薬の副作用を調べる臨床試験で、ノ社の社員が医師間の患者データ受け渡しに関与したとされます。
(同社は、降圧剤バルサルタンでの臨床研究データ捏造疑惑もあります。試験責任者であった慈恵医大の望月元教授によるLancetに掲載された論文は撤回されています。)


情報の氾濫する中で、製薬会社も、病院も、医師も信じ切れないなんて大変な時代だなあと思います。


そんな中、創薬の世界で日本人が世界に誇れる薬を開発した舞台裏を記した「新薬に挑んだ日本人科学者たち」という本を読みました。




コレステロールを下げる薬の「スタチン」、抗菌薬の「クラビット」、胃酸を押さえる薬の「ガスター、パリエット」、アルツハイマーの薬「アリセプト」等のおなじみの薬なので、とても興味深く読むことができました。確か、この本は日経メディカル・オンラインでのオススメ本だったと思います。

研究者たちの薬開発までの苦闘と地道な努力を知り、とても感動したのですが、最後に肝に銘じておくべき箇所があったので引用しておきます。

必ず心にとめておかなければならないことがある。本書に登場した薬を含めて、すべての薬は、本来、毒でもある。正しく使用したとしても、最悪の場合、不幸にして薬で命を落とすことさえある。薬は原則として、病気の弊害が、薬の毒性を上回るときにのみ用いることができるものであり、万人に効き、万人に副作用のない薬はない。」


健康・医療情報の収集には気をつけて、健康被害のないようにしましょう!

検索等、リサーチ能力が必要なのは、翻訳のためだけではないのですね。


1456719_549308225152217_521744334_2                    ベストな方法を見つける!


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