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2014年2月 4日 (火)

グリーフ・ケア

小雨降る日曜日、母の四十九日の法要が執り行われました。

そして、その数日前、クリニックからはお医者さまと看護師さんが自宅に来られました



グリーフ・ケア(Grief Care
)。


この「グリーフ・ケア」という用語と活動は、東日本大震災後に注目されています。


利用していたクリニックでは、死後1カ月後から四十九日までを目処にこの「グリーフ・ケア」でのお参りをもって訪問を終了とする、と以前読んだ本に書いてあったので、少しだけ緊張してお二人をお迎えしました。

きれいな白一色のフラワー・アレンジメントをお供えくださり、順次お参りいただいた後に色々な話をしました。

看護師さんの方は、にこやかに「美味しいものを食べさせてもらって、天国で感謝していらっしゃるわよ」と仰ってくださったのですが、お医者様の方は「穏やかに最後を自宅で看取る」という双方の合意事項が果たせなかったせいか、無念な気持ちが全面に出ている発言をされているように感じました。

確かに最後に病院で対面が許された時には非常に穏やかな顔だったので、兄や姉には穏やかな死のイメージしかないかもしれません。

でも、私が仕事をしていた深夜の嘔吐から始まって、夕刻に2度目に来ていただいた時に先生が救急車を呼んでくださったのは、「看取る」ではなく、「生命の維持」に賭けようとされた程の緊急性と緊迫感があったからです。

先生は、あくまでもクライアントである母に誠実に対応してくださったのですね。


結果としては、全員の子供に看取られ、意識不明のまま長期に苦しむことなく良い最後であったと思っています。

でも、以前(10月10日)の記事でQOD(死の質)について書きましたが、「満足のいく死」とは難しいものだなと感じています。

今回は家族葬で見送ったので友人・知人には後からの報告になったのですが、年賀状だけの付き合いになっていた遠く離れた友人も含め、色々な人からメッセージをいただきました。

そして驚いたことに、家族の死を経験した大半の人が心に大きな傷を受けて、未だに思い出してはつらい思いをされていることでした。「まるで自分が殺してしまったかのような」罪の意識、悔恨の念、病院への不信感、壮絶な病との闘いをさせたこと等々、身近にいた家族ほど心に傷を受けているように感じました。

30699676_480x343               (注:本人ではありません(@@;))

大切なヒトあるいは物を失うことを「喪失」と言いますが、喪失によって起こる「絶望」や「落胆」などを伴う情緒的体験を「悲嘆(グリーフ)」と呼ぶそうです。

上智大学名誉教授のアルフォンス・デーケン氏は、悲嘆のプロセスとして次の12の段階を示されています。


flag精神的打撃と麻痺状態
flag否認
flagパニック
flag怒りと不当感
flag敵意と恨み
flag罪の意識
flag空想形成、幻想
flag孤独感と抑鬱
flag精神的混乱と無関心
flagあきらめ~受容
flag新しい希望~ユーモアと笑いの再発見
flag立ち直りの段階~新しいアイデンティティーの誕生

すべての段階を経験するわけではないのですが、このプロセスを知る事によって自分の意思で前に進みやすくなるかもしれません。

思えば、つらい経験や思いを語ってくれた友人は、みんなかつて大変な時間を共有した思い出があります。あれからも真摯に生きて、そして人よりたくさん傷ついて、でもがんばっているんだなと思うと、何だか胸が熱くなりました。

そして、私も上記のステップでいうと、「自分に落ち度はなかったか」とか、「優しさが足らなかった」とか、「仕事をしていなかったら・・・」とか、罪の意識と孤独感でいっぱいでした。でも一番大変だった年末年始に気にかけて電話してくれたり、寄り添ってくれたお友達、本当にありがとうございました。どんなに救われたか・・・(/ ^^)/。

悲しみを癒やす作業、すなわち「グリーフ・ワーク」は、日本対がん協会会長・垣添忠生氏によると代表的なものとして4種類あるそうです。

1) 積極的に涙を流して悲し抜く。<感情の発散>
2) 言葉にして苦痛をはき出す。
3) 体を動かす。軽い運動をする。
4) 区切りのセレモニーを行う。(四十九日など)

埼玉医科大学国際医療センターでは、がんで家族を失った人を対象に「遺族外来」まで開設されているようです。


また、悲嘆が強いまま、長期に持続して遷延化している状態は、複雑性悲嘆(complicated grief) と呼ばれています。
2013年に改訂されたDSM-5においても、複雑性悲嘆と同じ概念である「持続する複雑な死別障害(persistent complex bereavement disorder)」は、トラウマおよびストレス因障害のひとつに挙げられています。

こうした複雑性悲嘆には、特化した悲嘆の認知行動療法であるCGT(Complicated Grief Treatment)が有効であるとか。


できる限り、長期化することなく、自力で立ち直って新しい自分に生まれ変わりたいものです。

そして、もっと、もっと優しくなって、困っている人や弱い立場の人に寄り添ってあげられる人でありたい。

922               会いに来たよ~(*'-')ノ~♡


さて、最近買ったこの本「翻訳事典」(アルク)は大当たり!
調べ物術、達人&鉄人の翻訳術、IJETの紹介等、豪華な内容でした!

何度も読んだり、調べ物術を試したり、繰り返して使用したいですね。仕事もがんばらなくっちゃscissors




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コメント

akoちゃん、こんばんは(^^♪
改めて、お母さんのお悔やみを申し上げます。
親孝行ってどんだけやっても後悔が残るんだよね。
私はもう14年も前に親孝行は終わっちゃったけど、
未だに「もっと優しくしてあげたらよかった」って思うもん。
母親の時は呆気なかったから父親の時は自分でも精一杯やったつもりだったのにね。
この間、2月4日が命日だったんだけど、自分が手術を受けたばっかりだったから、お墓参りにも行けなかったよ^^;
でも、私の心の中では両親も弟も未だ生きてる。
そう思うことにしてるよ^^

みどりさん、コメントをありがとうございます。

心の中に生きている」って、いいですね(*^o^*)。
それが、生きてきた証なのかもしれませんね。

自分の場合は、「誰が覚えていてくれるんだろう」と他の方と話したりしました。残された者は、今をせいいっぱい生き抜くだけかなぁ。

「死」からも、色んなことを学ぶものですね。
みどりさんも、術後のお身体、十分にご自愛ください♫

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