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2014年5月

2014年5月30日 (金)

高血圧と血管のおはなし

5月17日は「高血圧の日」です。

約一週間後の5月25日に、広島の国際会議場で開催された「第3回臨床高血圧フォーラム市民公開講座」に参加してきました。

特別企画として、24日、25日の2日間、旧広島市民球場跡地では「減塩サミット in 広島」が開催され、減塩に関する料理の実演、食材・加工食品の展示・即売やトークショーが開催されたようです。

講座の方では、「健康長寿は高血圧管理から」というテーマで数名の方が登壇されました。


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1)予想どおり、日本人間ドック協会と健康保険組合連合会が設置した「検査基準及び有用性に関する調査研究小委員会」が、健康診断における血圧の基準値として「収縮期147mmHg、拡張期94mmHgまでを正常とする」とした発表内容に対して、一言ありました。

先日改定された2014年版の「高血圧治療ガイドライン」では、高血圧を140/90mmHG以上(改定前は130/85mmHG以上)と定義しているので(若年、中年、前期高齢者75歳未満)、「147でも異常なし」という一部メディアの論調による誤解があったからです。

人間ドック協会の解析は「今健康な人」のものであり、血圧147という数値は、「今は健康かもしれないが、5年後、10年後には健康でない可能性が高い」ことを示しているということでした。
(*75歳以上、糖尿病のある方/慢性腎臓病で蛋白尿陽性の方、脳血管障害になったことがある方/冠動脈疾患になったことがある方は数値が異なります。)

2)そして、血圧測定。
血圧には「家庭血圧」と「診察時の血圧」があるのですが、診断としては「家庭血圧」が優先されるようです。


この時高血圧の目安となる数値は135/85mmHG以上で、診察時の血圧の数値とは異なります。

家庭血圧測定時の注意点としては:
上腕で測定するタイプの血圧計を選ぶ (下参照)
朝と晩に測定
朝:起床後1時間以内(朝食前・服薬前)
番:就寝前
トイレは済ませて1~2分椅子に座った後測定
測定前の30分間は食事・飲酒・運動・入浴を避ける
★朝・晩、それぞれ2回測定して平均値をとる 等があります。



3)血圧を下げるための減塩

高血圧は、脳卒中・心筋梗塞・腎不全等の生命を脅かす病気を引き起こす危険があるので、
減塩 ⇒一日の摂取量を6g未満
減量
★毎日30分以上の有酸素運動(散歩等)
節酒
ストレス・マネジメント 等が大事になるということです。

日本人は、一日に約11gの塩分を摂取しているそうです。
食生活の見直しは必須なのですが、気をつけたいのは食品の表示です!

講座では、コンビニで購入した握り寿司の表示が例として示されました。

Na 2.9g

Naはナトリウムですね。なので食塩、すなわち塩化ナトリウム(NaCl)に換算しなければいけません。2.54を掛けます

すると、2.9gは約7.36gとなります。おお、既に一日の目標摂取量を超えています((・(ェ)・;))。気をつけなければ!


ただし、食塩で血圧が上がらない人もいるのですね。これは、食塩感受性(salt sensitivity)によるものだそうです。逆に、食塩感受性が高い高血圧患者の場合には、減塩療法が奏功することになりますね。

4)興味深かったのは、高血圧に関連して「血管内皮 (vascular endothelium)」への言及があったことです。血管内皮機能は高血圧や脂質異常等の生活習慣病によりその機能が低下すると、動脈硬化の進展を引き起こすそうです。そこで、血管内皮機能(FMD)の測定をする装置があるそうです。


FMD: Flow-Mediated Dilatation, 血流依存性血管拡張反応


血管年齢
を知ることも、これからは大事かもしれません。

私は、特別な減塩対策はしていないのですが、お醤油は「減塩醤油」を使用し、レモンを常備しています。レモンをサラダにそのまま絞ったり、マヨネーズや味噌とミックスして薄めたりしています。

「ヒトは塩分とともに老いる」

はい、もっと工夫して、この日聞いたこの言葉を肝に銘じます!

234     おいらのごはんは減塩しないでにゃ~(=^x^=)。


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2014年5月23日 (金)

翻訳者の収入とワーク・ライフ・バランス

先日、「通訳翻訳ジャーナル」の夏号が発売されました。
結構、翻訳者さんの間でも注目を集めているようです!



注目記事は、もちろん「通訳者・翻訳者の収入&料金」!

具体的には、同誌をご覧下さい(笑)。他の方も言われていましたが、サンプル数が少ないですね。

人の収入って、まあ、自分の立ち位置や得ている料金が適正がどうかを知るためにも、把握しておく必要があります。


そもそも、第三者はフリーランスの翻訳者をどうみているのでしょうか。


flagある人には、無職のイメージ・・・(可哀想、仕事がないのね、って感じ)
(現に、駆け出し時には某仕事を勧めてくださる方がおり、フリーランスをやめないと言うと、驚きの表情が・・・)


flagある人には、超高給取りのイメージ・・・
(組織にいた時でさえ、翻訳者は数千万円もらっているんだろう、と平気で言う人も・・・)


flagある人には、特殊能力を駆使したカッコイイ仕事をする人のイメージ・・・


何度か引っ越しを経験している私の場合、申告会場での相談や確認作業の折にも、「(職業が)すごいですね。この地区では・・・」とTVタレントさんかキャスターさんか、そんな方達と同列に扱われたり、または「奥さん、奥さん、・・」と呼びかけられ、「主婦がやっている仕事」と決めつける扱いをされたり、「リンゴとか物を売っているわけじゃないから、わからん商売だよね」と青色申告会で指導されたとおりの記述に税理士さんから難癖をつけられた経験もあります。

どのイメージも正解ではありません。


こんな声も聞いたこともあります。「東京の翻訳をやっている友人から聞いたのだけど、翻訳者の収入って、すごく少ないんですね。派遣で行った方がまし!調査にすごい時間がかかって、時間の無駄じゃないですか。」

何でも、そのお友達は本まで出されているすごい翻訳者さんだとか?

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単価が高い・安い、収入が多い・少ないは、翻訳者のキャリアや能力に比例していない場合もあるかと思います。

もちろん、プロとして、自分の仕事に対する正当な評価としての対価を要求することは必要です。

が、最近、「多少安くても気持ちよく仕事できる会社とつきあいたい」とか「消費税の増税に伴う単価改定等の対応が遅かった、またはしなかった会社とは縁を切った」といった翻訳者さんたちの声を聞くこともあります。翻訳者も、当面の収入だけを考えて動いているわけではありません。

収入を上げるには、能力以外にも交渉術であったり、人や会社とのご縁もあります。個人事業主なので、トータルで自己責任です。当面抱えきれない程の仕事の受注があっても、使い捨てされる可能性だってあります。

一方、収入が少なすぎる、または足らなくて困ると思うのであれば、守備範囲を広くする努力をしたり、取引先を増やすのも自己責任です。

個人的には、目先の収入だけでなく、ある程度のスパンの中で「自分はどうありたいのか」をよく考えて、将来を見据えた翻訳生活を送りたいです。

よく、収入に関連してワーク・ライフ・バランスを取ることが大事と言われています。

ワーク・ライフ・バランスが、仕事、趣味・家庭生活等のプライベート、そして社会への貢献のバランスを取ることと理解するならば、翻訳の仕事は決して悪くない!

趣味が仕事になってはいけないけれど、新しい情報や知識を得たり、文書がどの場面で使用されるかを想定すれば、日本の産業を支える一翼を担っているとも言える仕事なので、翻訳自体がすべてのファクターを兼ね備えているとも言えます。

調査に時間がかかっても、その結果適切な用語や情報を見つけ出すことができれば、それはそれで愛おしい時間となるのです
(≧∇≦)。(その前に、自分の専門性や調査能力のなさを反省すべきなのですけどね)

私の場合、今年は引っ越し作業で1カ月も休業しました。また、新規取引先や新しいご縁にシフト中であったり、セミナーや会議出席、その準備等で翻訳作業をできない日も多かったりする事情もあるので、年間の収入は不透明です。でも、勉強や投資する分は、いつの日か必ず倍返しで回収しますわよっ
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多くても、少なくても、生きていくためにお金は必要ですbank。(←ココ、結論)


Bg2iebicyaaak5o   寝てばかりじゃなく、稼げって??分かってますにゃ(=^x^=)。


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2014年5月17日 (土)

英借文とコピペ問題

5月も既に後半。
先日は、初めて寺ヨガにも参加しました!

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昔はエアロビクスランニングで汗を流していた身体が、ちょっとしたストレッチにも悲鳴
少しずつ、身体の声に耳を傾けて歪みを修正していきたいと思っています。

そして、仕事について最近、思っていること。

意味を理解したうえで訳したい」、「自分の文章で訳したい」ということです。

たとえば、訳し上げた時、その文書の概要を3分間スピーチできるでしょうか。

最近、STAP論文不正問題で、学術論文におけるコピー・アンド・ペースト(コピペ)問題がクローズ・アップされています。

思えば、私たち翻訳者も盗用とは異なりますがコピペをよく使用します。

まず、用語レベルにおいても、複数辞書を一括検索して選択した用語をコピペ。
そして、コロケーションや用例を調べる時にも、Google検索、コーパス、対訳君といったデータベースを使用して、一部コピペする傾向にあります。

私の場合、工業分野では8割強が英訳の仕事でした。医薬でも、半分強は英訳を受注しています。特に医薬では、分野特有の記述スタイルがあるので、その点は学んで注意を払わなければいけません。ただ、3Cに基づくテクニカル・ライティングという点では共通ですね。

英語を学ぶ時、「英借文」、つまり英語で書かれたモデルとなる良文を見て真似たり、覚えると効果があります。

文系で、バックグラウンドもない自分に英訳の需要があるというのは、おそらくこの作業のテクニックがある程度あるからだと思います。

「英借文」というのは、本のタイトルの一部にもなっていて、次のような本があります。



この中で、著者である佐藤洋一先生は「知識を詰め込む学習から脱却し、不要な情報と必要な情報を取捨選択することが効果的な学習法」と述べられています。

まったく同感で、「英借文」がなければ私は英訳の仕事をこなせません。ただ、コピペの範囲、たとえばその部分が定型表現であるのか、または盗用となる引用のルールに反するものであるのか、細心の注意を払わなければいけないと思っています。また、借文からパラフレーズして、自分の文章を作ることも翻訳者としては重要です。

そこで、今「英文ライティングと引用の作法 盗用と言われないための英文指導」という本を読んでいます。



基本的には、日本の大学で盗用と言われないための英文指導をどう行うか、という指導者(教員)向けの書なのですが、翻訳者としても「適切な引用と盗用の境界線」を知るためにも必読の一冊ではないかと思います。

引用文を書く前の確認事項」と「引用文を書いた後の確認事項」は、英文を書く時だけでなく、たとえばブログとか日本語の文章を書く時にも重要になってきますね。

また、単語レベルでのコピペも気になっています。辞書からのコピペは翻訳業務では一般的で、省力化につながり、スペルミスを防止する意味でも効果的です。

ただ、特に医薬の用語となると、コピペばかりしていると、自分自身の理解度が「何となく」になりがちです。

スペルアウトできない、正しい発音ができない等の状態が発生しているように感じます。意味が分かった上で翻訳をするためには、専門知識の拡充以外にも、まだまだ克服しなければいけない点が多くありそうです
(゚ー゚;。

そんなことを考えながら、もう半月近く前になりますが「医学検定」の5級を受験して合格しました(*^-^)!この試験は翻訳とは無関係で、日本語での試験です。FBで紹介していただき、申し込みから受験まで10日程度という荒技でしたが、資格云々という話ではなく、自分に締め切りを設けて知識を整理するのに有効であったように思います。

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3級以上が医療系の国家試験レベルだそうですが、本年中に1~3級の試験実施予定はありません。なので、時間が許せば次は4級にチャレンジする予定です!

あとは、音として聴くことと、自分の声で発すること。そんなバランスを取らないと、意味が分かった上での翻訳はできないように思います。


やるべきことは見えているのですが、色々現実は厳しい・・・。

無駄なお金は使いたくないし、無駄な時間も使いたくない・・・。

私の人生にも締め切りがあるし・・・。あ、何だか締め切りだらけなのね。


さあて、何とかしよう!

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猫に小判ですと!にゃんと、必要ですにゃ~(=^x^=)!


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2014年5月 9日 (金)

病理医ヤンデル先生とSNS

前回の記事で書いたように、「病理学=ヤンデル先生」と私の中で脳内変換されていた病理医ヤンデル先生のSNS活動について書いてみようと思います。

Twitterでフォローさせていただいていますが、私自身あまりTwitterに出没していません。でも、ヤンデル先生のツブはなぜが目にとまるのです!ちょっと恥ずかしくなるような下ネタや駄洒落、かと思えば、突然と病理学に関するツイート、「この人何?」と不思議な存在ヤンデル先生に注目してきました。

なぜSNSで発信するのか、ヒントになるような私の大好きなツイがあります。


病理広報としてのヤンデル先生のSNSにおける活動は多岐にわたります。
病気をネタにしたツイートをしないヤンデル先生は、今日のフェイスブックで、こんな記事を出されていました。

2010年代にかけての情報発信スタイルの激変がもたらした医療系教育現場における多くの落とし穴、あるいは「正論」に対する黄色信号について


そういえば、昨年7月、医療教育動画サービスCareNeTV第5回「僕がソーシャルメディアで発信し続ける理由」でも、東日本大震災にも影響を受け、SNS活動をする際のスタンスを選んだことを話されていました。


患者のプライバシー保護医療倫理危機管理等を考えると、医師がTwitterで軽く医療ネタを発言するのは、確かに問題があります。

でも、病理広報としてのヤンデル先生は、医療ネタに対する私見はなくとも、「病理学」そのものや、「病理医」についてはさりげなく、というか唐突につぶやかれ、ツイッターでも病理広報活動に努められているのです。そして、それをtogetterでまとめるフォロワーさん達の見事な後方支援が!たとえば:

clubヤンデル先生の「病理医になるということ」
clubヤンデル先生@Dr_yandelの「病理医が考える本当に必要な組織学の知識」
club病理医ヤンデル先生の「病理医とは何をする医者か」


病理専門医は約二千数百名
と言われていますが、ヤンデル先生がTwitterのアカウントを始めてから合計8名の方が先生と相談した後に病理の道を選択」されたなんて凄いです!病理専門医は全医師の1%にも満たないくらいの現状のようですから。

おまけに、私のように「病理専門医」の予備軍にもなれない者までフォロワーになっていますからね。

Twitterまで「まじめな話を」なんていうお勉強好きな人がいらっしゃるようなので、面白トークは直接読んでいただくとして、お勉強になりそうな動画やサイトをご紹介します。


まず、

flag札幌臨床検査技師会SAMT-NETセミナー「ヤンデル先生の対比教室~これからは病理の話をしよう~

flagツイキャス「Dr_yandelさんのライブ」アーカイブ

この中で、「病理医ヤンデ
ルのわけあり音読会(ハリソンお遍路)」は「ハリソン内科学」を読みながら、分かりやすく解説して下さいます。

頭痛」「腹痛」「胸部不快感」編があります。とても分かりやすい!でも、教科書は教科書であって、新しいガイドライン等を常にアップデートしていかなければいけない!と強調されていましたね。訳あって、この音読会は当面中止だそうです。



その他、このアーカイブには、色々な方との「血祭り対談」があります。これらの対談は、お勉強というより「思いがけない話」など聴けて楽しい!第12回は、ヤンデル先生のフォロワーでもある精神科医@psykoma先生との対談です。お二人のお人柄なども伝わってきます!


さてさて、音読会は一応終了なのですが、「英文論文の読み方」とか「文献検討の仕方」などのツイキャスがいつの日か単独であるようです!

これは、私達翻訳者にとっても楽しみですd(^-^)ネ!
これまで、リアルタイムで拝聴できたことがないのですが、この企画が実現したら、絶対ライブにINします!


そして

flag病理の勉強と直接関係ありませんが、文章が素晴らしく、私が大好きな「さよなら文通」のサイト!出版社勤務の西野マドカさん@nsn_mdkとの1000文字以内でのやり取りです。

やりがい」や「ワークライフバランス」「」等についてのお二人の文章は、時には優しく、時には切なく、そして時には厳しい・・・・。絡み合ったり、反発したり、それぞれ職業の違いはあれど、お二人とも上記の「きょろきょろ生きる」という、真摯に生きていらっしゃる方だからこそ胸にひびいてくるのだと思います。

特にヤンデル先生の「死生観」は、病理医らしい冷静な分析力、「個体死」と「関係性」、昨年末家族を亡くした私にはつらい文章でもあったけど、もっと早くこういう「関係の途絶え方」も知っておきたかった気がしています。

前記事にある「病理外来」とは、そういう意味で重要な役割を果たすのでしょうね。この文通はとても面白いので、本にならないかなぁ。絶対、買いますよ♪。

ところで、「図解入門 よくわかる病理学の基本としくみ」を買いました!「炎症が起きるしくみ」とか「細胞の傷つき方」とか、理論的なアプローチは知ることが楽しくなりますね!


医薬翻訳セミナーといえば、製薬業界から講師が来られることが多いのですが、個人的には医学の方で受講してみたいです!ヤンデル先生から習ってみたい!



さて、今日は金曜日。NHKで総合診療医ドクターGが放送されます!

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2014年5月 2日 (金)

乳がんと病理学、そしてヤンデル先生って?

先日、広島国際会議場で開催された第103回日本病理学会総会の市民公開講座「市民と病理の接点を探る~乳がんの診断と治療を通して~」に参加してきました。

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このセッションは、下記の内容で構成されていました。

乳がん治療の最新動向
(戸井雅和 教授:京都大学大学院医学研究科外科学講座乳腺外科)

がん診断の決め方、伝え方
(谷山清己 臨床検査部長:国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター病理診断科)」

心のケアを考える
(中西貴子 緩和ケア看護師:
国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター)

明日はきっといい日
(中川 けい 理事長:特定非利理活動法人 乳がん患者友の会きらら)


まず、乳がんについてですが、粗罹患率は増加傾向にあります。

143j私の周囲にも、術後の治療を続けている友人がいます。

検診率の低い現状下、早期発見の必要性は言うまでもありません。

印象に残ったのは、2点です。

まず、病期の進んだがんでも術前化学療法(preoperative chemotherapy)によって微細ながん細胞を死滅させ、原発巣(primary tumor)を小さくして乳房温存手術(breast-conserving surgery)が期待できるということです。


また、HER2を過剰発現する(overexpressing)患者に対する抗HER2療法(anti-HER2 therapy)にも言及されていましたが、この療法は分子標的治療(molecular-targeting therapy)の最先端にあり、優れた抗HER2抗体製剤も登場しているようです。

一方、乳房切除術(mastectomy)を受けた後の乳房再建(breast reconstruction)について。

乳房再建には
1) インプラント法(implant method)
2) 自家組織移植法(autologous tissue transfer method)の方法がありますが、患者自身の背中や腹部の組織を手術で取り、その組織を乳房に移植する2)方法による術前術後写真を見た時には驚きました!自然な乳房と、余分な脂肪が取れてすっきりした腹部!(←問題はそこじゃないんですが・・・^0^;)。

乳房再建については、自家組織移植が2006年、インプラントが2013年から保険適用となっているので、心強いですね
happy01また、乳がん患者友の会理事長である中川さんが、自らがん患者であり、転移も経験されながら、適切な治療を受けて10数年経った今パワフルな活動を展開されて素晴らしいスピーチを披露されたのにも感銘を受けました。


そして、病理学(pathology)!


日本病理学会によると、「病理診断(pathologic diagnosis)」とは:

「患者さんの 体より採取された病変の組織や細胞から 顕微鏡用のガラス標本がつくられます。この標本を顕微鏡で観察して診断するのが病理診断」とあります。

病理専門医は、病理診断が最終診断となり、患者の病変診断や治療方針決定を左右するため、「doctor of doctors」と呼ばれているそうです。

谷山医師は、2006年に設置された「病理外来」で、緩和ケア認定看護師立会いの下、患者・家族に病理診断の結果を直接説明する取り組みについて話されました。

病理専門医は、患者と直接会わない後方支援的なイメージがありました。が、臨床医による外来診療が5分~10分程度しか取れない現状の中、病理専門医から直接30分から1時間程度の病理診断結果について詳しく説明を受けることにより、患者さんの病気に対する理解度が深まり、治療にも積極的になられているようです。

それにしても、病理学の世界では、腫瘍細胞を擬人化して「顔が悪い」なんて言うんですねw(゚o゚)w!

私は、家族の病気を通して、十分な説明が受けられなかったり、こちらが事前に勉強して質問したりすると、患者や家族が病気について理解しようとすること自体に難色を示す医師もいた経験をしました。

もちろん、逆に「知る」「理解する」ことの意義を唱え、その努力を評価してくださる医師もいらっしゃいましたけれどね。

「病理専門医」がいるのはもちろん、「病理外来」がある病院が今後増えていくよう、切に願います。

ただ、「病理学」とか「病理専門医」について、一般にはあまり知られていないように思います。

私の場合、病理=ヤンデル先生と思い出すくらい、Twitterでフォローさせていただいている病理広報アカウント、ヤンデル先生の策略にはまってしまっています!
2万人を超えるフォロワーのいるヤンデル先生。

私たち翻訳者も今やSNSを通してセルフブランディングしたり、情報発信や収集をする時代。思えば、色々な医師のアカウントをフォローさせていただいていますが、ヤンデル先生のアプローチは多面的で特異的。

ヤンデル先生は、Twitter(病理医ヤンデル@Dr_yandel)では下ネタ、駄洒落満載で病理の話はあまりされていません。

でも、ツイキャスやその他メディアで発信する時の顔とのギャップで、気になる存在なのです。

そう、何か策略というより、戦略を感じるのですよ。


次回記事では、病理医ヤンデル先生とSNSについて書いてみようと思います。


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          病理って何かにゃ~(=^x^=)。


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