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2014年7月12日 (土)

世界初承認のC型肝炎治療薬!

台風もいつの間にか過ぎ去り、雨もやんで暑い一日となりました。

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エルニーニョ現象が発生する可能性も低くなったようで、これからは平年並みか、それ以上の暑い夏の到来となるのでしょうか。


さて、厚生労働省は、7月4日、新薬22製品32品目を承認しました。
その中には、インターフェロンを要さず、経口薬の併用でウイルスを除去できるC型肝炎治療薬「ダクルインザ錠」と「スンベプラ錠」が含まれています。いずれも世界初承認となります。とても嬉しいニュースですね!

同日、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:アメリカ・ニューヨーク)は、C型慢性肝炎およびC型代償性肝硬変に対するインターフェロンおよびリバビリンを必要としない経口薬のみによる治療法として、
「ダクルインザ錠」と「スンベプラ錠」の製造販売承認を、世界に先駆けて日本で初めて取得したことを発表しました。



7月5日の「スーパー・ドクターと世界最速承認の抗癌剤」の記事で、肺がんに対する分子標的薬「クリゾニチブ」は2011年にFDAから承認を得た後、2012年に日本でも承認されたことを書きました。

実は、その後、米国では2012年FDA Safety and Innovation Act(FDA安全及びイノベーション法)に付随して「Breakthrough Therapy(画期的治療薬)」の指定制度が制定されています。

これは、「重篤または生命を脅かす深刻な病状を治療する医薬品の開発と審査の促進を目的」として導入された制度です。指定されると、承認のプロセスを簡素化、繰り上げることが可能になります。


ダクルインザ錠」と「スンベプラ錠」も、2014年にFDAから画期的治療薬として承認されたばかりです。そして、世界に先駆けて日本で製造販売が承認されたなんて、驚きのスピードです!

何と、治験責任医師は、広島大学医学部の茶山一彰教授です!世界でもベスト10に入るような先進的研究チームを率いていらっしゃるとか。肺がん手術の岡田守人教授に引き続き、地元医療機関での成果に嬉しくなってきます。


ブリストル・マイヤーズ スクイブ社によると、「日本では、C型肝炎患者約120万人のうち、約70%がジェノタイプ1b」で、「日本のC型肝炎患者の多くが65歳以上であり、さまざまな疾患に関連した合併症を有するために、現在の標準的な治療法であるインターフェロン治療を使用できない、またはインターフェロン治療への忍容性が低い」のだそうです。


330pxedwin_oldfather_reischauer_01  (Wikipediaよりお借りしました)エドウィン・ライシャワー元駐日大使



C型肝炎は、通常、汚染された輸血剤や静注薬を通じて感染します。そう言えば、1990年に肝炎で亡くなったエドウィン・ライシャワー元駐日大使も若者に刺された後の輸血で感染したそうです。

高齢化する日本のC型肝炎患者のニーズ、そして米国の製薬会社のビジネス・チャンスがうまく合致したからこその承認かもしれませんが、これらの新薬で、薬害C型肝炎に苦しむ患者さんたちが一日も早く治癒に向かうよう、切に願います。


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

今、暇な時に読んでいるのは「Professional English in Use Medicine」。大学の医学部でも使用されているようですが、平易な文章で読みやすい。問題を解く前に、医学全体を知るために解説ページを英語で読んでみても面白いです♪ LawやEngineeringのバージョンもあります。

完読したのは、「ご縁とお役目」。現役臨床医(
矢作直樹東京大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長)が「寿命の意味」「魂と肉体の磨き方」等を書かれています。日進月歩の医療の中で真摯に救急救命に尽力されながら、摂理や霊性について思索されている点が興味深かったです。




Drinking_n 暑くなってきたから、水分をしっかり取らないとにゃ~(=^x^=)。


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コメント

あころんさん、こんにちは!
「Professional English in Use Medicine」は医学英語を学ぶための教科書みたいなものでしょうか?これとは別に「Professional English in Use Medicine: Book with answers」というのもありましたが、あころんさんが読んでいらっしゃる本には解答は付いていないのでしょうか? Engineeringバージョンもよさそうなので、現在購入を検討中です。

猫先生、こんにちは♪ 解答、ちゃんとありますよー(*^o^*)。
おお、with answers版もあるのですね。見た限りでは、私の買ったバージョンはCambridgeのパーパーバックで、後者は出版社が違いますね。ページ数、著者も同じなので安い方がいいのでは(笑)。

この本は、翻訳者向けではないので、これですぐに翻訳力アップを狙える本ではありません。中身は、アマゾンで目次等確認できますよね。
身体の機能の他にも、MRIや超音波等の基本検査や問診の会話等、色々な項目があります。最初に、このシリーズのGrammarを買って、例文があまりに平易で驚きました。その代わり、ポイントとなる点だけに集中して読めます。
対訳もいいのですが、英語だけで英語を理解するのに役立ちます。

医学だと、論文のような文語調と患者向け(非ネイティブも含め)文書の口語調と使い分ける必要がありますが、後者の場合、どの程度、またどのような平易な文章や用語を使用していいいのか、感覚を養うのにいいかなと思っています。(私の場合)

意味を理解して訳せるか、という点で、基礎的ですけど、図や略語の説明もあり、手元にあって損しないかなと思います。お勉強、というより寝転がって読んでもいいぐらいの平易さですo(*^▽^*)o(文章が簡潔という意味で、内容が全て分かるということではありません(@@;))

解答もちゃんと付いているのなら安いほうがいいですね。
なるほど。他の分野の本も検討してみます。ありがとうございました。

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