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2014年7月

2014年7月27日 (日)

うつ病って?~脳科学の視点~

うつ。

Utsu

うっ、字を見ただけで、憂鬱になりそうです。あ、もしかしてうつ病


もう1週間前になりますが、第11回日本うつ病学会市民公開講座・脳プロ公開シンポジウム in HIROSHIMA「うつ病の期限から未来医療へ」に参加してきました。

メルクマニュアル家庭版によると、うつ病(depression)は、「体の機能に支障を来すほどの強い悲しみを感じている状態」とあります。

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このシンポジウムでは、4つの異なる視点から「うつ病」に関する講演がありました。

flag1) 「脳の進化から探るうつ病の起源
(山本 高穂:NHKスペシャル「病の起源」ディレクター)

flag2) 「心のスランプとどう向き合うか
(為末 大:アスリートソサエティ代表理事)

flag3) 「うつ病の現状と脳科学研究の応用
(山脇 成人:広島大学大学院医歯薬保健学研究院教授)

flag4) 「BMIなどの脳科学によるうつ病の治療創成
(川人 光男:(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
脳情報通信総合研究所 所長)



1) 「うつ病は脳の病気である」という主張の基に、魚も天敵に長い間直面して強いストレスを受けると「うつ病」になるという例が示されました。食欲も繁殖力も低下するそうです。


脳の中で、うつ病の発症と関連するのは扁桃体(amygdala)という神経細胞の集まり。

Hentotai

ストレス等で扁桃体が過剰に活動すると海馬(hippocampus)が反応し、強い記憶としてとどまります。恐怖・不安・悲しみ等の記憶が繰り返し思い出されるたびに扁桃体が激しく活動して「うつ病」の原因となるようです。

ここで注目したいのは、「平等」という精神です。
アフリカの狩猟採集民「ハッザ」の人々は、「うつ病」と無縁であることが最新の調査で判明しています。なぜかと言えば、彼らの生活には、集めた食料をほぼ100%平等に分け与える「平等」の仕組みがあるからだそうです。


「扁桃体」は「平等」に対して反応しないということですね。現代社会の「格差」や「不平等」が「うつ病」のリスクを高めているということには納得しました。

2) このシンポジウムで、一番聞き入った講演でした。ご自分のノートパソコンを開かれていましたが、スライドは使用せず、PCもほとんど目にすることなく、聴衆と目を合わせながらのスピーチでした。

「うつ病」ではなく、「心のスランプ」と表現されてのお話でした。

モチベーションは揺らぐので、長期的目標より、短期的目標を立てるというお話の他、「嫉妬」について話されました。

某選手に対して感じた「嫉妬」。それを包み隠さず話された為末さんに、とても好感が持てました。その時、「どうやって自分に折り合いをつけるか」について、「他人の人生と自分の人生を分け」、「自分の出来ることにフォーカスし始める」ことが大事ということでした。

「嫉妬」は、「他人への攻撃に向かう可能性もある」というのは、よく分かります。

たとえば、男性の場合だと、自分より優秀で異なる手法を持つ部下への攻撃、女性の場合だと容姿や能力に秀でる者に対する陰湿な攻撃を目撃したことがあります。人を陥れることで自分の優位性を保つ、なんて人間として悲しいことですね。



為末さんは、Will Smithさん出演の映画にあった「Danger is real. Fear is a choice.」という言葉がお好きだそうです。とても自己分析に秀でた「考えるスポーツマン」という印象で、すっかりファンになりました!


3) 1)で「脳の病気」と発言されたのに対して、「心の病」としたのは、お立場の違いでしょう。

とはいえ、喜怒哀楽等の情動の制御メカニズムに関連して、
情動は、脳の深部にある扁桃体等の大脳辺縁系(limbic system)が密接に関与しており、前頭前野(prefrontal areas)を含む神経回路(セロトニン神経、ドーパミン神経等)がコントロールしている」が、「昨今のストレス状況は、この情動制御に関与する神経回路の不調を引き起こし、結果として、うつ病症状を引き起こす」と説明されています。


4) BMIは、ブレイン・マシン・インターフェースの略語です。「失われた機能を代償し、回復を助けることを目的としたコンピュータを含む電気回路」と定義されます。

近年では、コミュニケーションを含む運動機能の代償と治療応用および実用化が進んでいるようです。

この講演では、「精神疾患は、脳内の結合の障害による」ということでした。

また、decoded neurofeedback (DecNef)という手法の開発によって、脳を望ましい状態に導く可能性が出てきたということです。この手法は、「ヒト脳活動の非侵襲計測手法である機能的MRIデータから脳内情報を解読し、それを短い時間遅れで脳に報酬として帰還し、結果として特定の空間的脳活動パターンを誘起する」と説明されています。つまり、望ましい方向に向かった脳活動のゆらぎをデコーダーが検出し、「類似度」をフィードバックして特定の空間的脳活動パターンを誘起するというものです。


薬に頼らない精神・神経疾患の治療法の基礎
となる可能性が出てきたということは、大変喜ばしいことですね。



たとえば、浅田真央さんは「金縛りのような状態になって実力を出せない場面があった」けれども、脳科学の応用によるメンタル・トレーニングが必要であったということでした。

文明によって生じた疾患は、文明によって乗り越える」とは、期待値が高い一方で、人間が機械に支配されるようで嫌にもなります。

せめて、日常生活の中から「心の平等」は取り戻していきたいものです
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Bqt_5b5ciaajcfm 仲良く半分ずつ食べたら、ストレスなしですにゃ~(=^x^=)


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2014年7月22日 (火)

暑くてネット・カフェに避難する

中国地方も梅雨明けし、夏本番を迎えました

引っ越したマンションの仕事部屋にはエアコンがありません。隣りの部屋から扇風機で風を送り込むしか手はありません。が、エアコンのない部屋で仕事をするのは、初めての経験です。

結構、ぐったりします。そして、すぐ横になりたがってしまいます。


Bp7l0auieae7x76                う、うう。。。
ε-(´o`;A アチィ


私の所属する日本翻訳者協会(JAT)では、毎年JATアンソロジー「Translator Perspective/翻訳者の目線」を発行しています。そして、その原稿の締め切りが7月23日です!

午前中仕事をし、お昼ごはんを食べたら早くもバテてしまいました。

ノート・パソコンを持って喫茶店に行こうかとも思いましたが、休日で人が多そう(@@;)・・・。ということで、思い切ってネット・カフェの個室ブースに避難することにしました!


とはいえ、ネット・カフェの個室ブースを使用するのは初めてです。しかも、女性専用ブースは既に満席の状態でした。

Manga
        漫画や雑誌、新聞は読み放題!


仕方なく、リクライニング席の個室を選択しました。読みたかった雑誌を2冊手に持ち、ソフトクリームとウーロン茶をトレーに載せて(ソフトクリーム、ドリンク類、お味噌汁等は食べ放題、飲み放題)ブースへと向かいました。

Booth

           ブースが並んでいます

スリッパや膝掛けは無料で使用できます。私はリクライニング席を確保できたので、座り心地は最高に快適でした。


Cafe
暗く写っていますが、左側上方に蛍光灯があります。スイッチの位置が分からず、最初は本当にPCの灯だけが頼りでした。

Officeが使えるということでしたが、KINGSOFT OfficeのWordでした。エッセーはべた打ちなのでKINGSOFTでもいいのですが、完全にMS Officeとの互換性があるわけではないので、入力内容によっては注意が必要ですね。

そして、日本語入力システムはIMEだったのでしょう。誤変換にいらいらし、またATOKの場合だと可能な「ら抜き表現」などの間違い指摘や、うっかりミスの自動修正がないので、訳文作成ではなくとも少々不安でした。

4時間のデイ・パックで、約1,400円。高くついたかもしれません。

次回からは、オープンPC席(1時間380円+税)で雑誌・新聞とネット(フリー・ドリンク付き)を楽しむか、レディース・ブース(1時間500円+税)でお化粧直し+お昼寝して時間調整するか、またはマッサージチェア・ブース(1時間500円+税)で体のコリをほぐしてリラックスするか、そんな利用がいいかなと思います。


えっ、エッセーは出来たのかって?

ノープランだったため、まずはノートに項目など書き出すところから始めました。雑誌も読んだりしたので、あっという間に時間が経ち、半分もできていません(@@;)。入力分は、持参したUSBメモリーに保存して持ち帰りましたけど・・・。

ブログを書いている他、今年は所属する「ミズトラの会」にも「今だからこそ、言葉を紡ぐ」というエッセーを寄稿させていただいています。なので、ネタ切れかも(@@;)。

いえいえ、ちゃんと書きます!担当者の皆さん、待っていてくださいネ。(締め切りは7月23日、23時59分!!!

 Bs9bi0sciaafudt 昨日は海の日。また、プーケットの海で泳ぎたいにゃ。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。 

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2014年7月19日 (土)

DVDとビデオで学習タイム

今日の夜は、お食事会(飲み会ともいう)に参加します。
帰ったら、おそらくそのまま寝ちゃうはず・・・(゚ー゚;

胃腸の調子が悪く、最近は夕食を抜くことも多かった私ですが、今日はお好み焼きが食べられるので、ちょっと楽しみ!


そんな予定もあり、今日は早起きしてDVDを2枚視聴しました。

日本翻訳連盟(JTF)では、過去のセミナーをDVDで販売しています。私のように非会員だと5,100円。髙いです~・・・。ただ、当日の配布資料(スライド資料:今回は50ページ余り)もあり、DVDだと一時停止したり、再度重要な箇所を見直したりできるというメリットもあります。


Jtf

今日視聴したのは、何と2011年(古い~!!)の津村健一郎先生(T Quest代表、メディカル翻訳者)による「メディカル翻訳の現状と今後の課題」。

昨年度は、中外製薬株式会社の福井博泰先生による「新薬開発と医薬翻訳:現場が望む品質と技」を大阪で受講したのですが、切り口が違って面白かったです。

規制要件を満たした翻訳であると同時に、「現場ですぐに使える」ためには、「翻訳+メディカル・ライティング」の付加価値が必要ということですね!
和訳は実績が少ないので、前記事で書いた森口理恵先生の連載記事「ほんれんそう」で勉強しようと思っています。(今、DLとプリントアウトまで終了)


そして、面白いビデオを見つけました!


血液の成分である白血球は、病原体と戦い、自らの中に取り込んで消化し無害化します。まさに、外部から侵入してきたバクテリアを白血球が追いかけ回し、ついに捕食する様子が見られます
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そういえば、以前読んだ「好きになる 免疫学」は、たくさんのイラストや図で免疫学初心者にも分かりやすい入門書でした!


最近、医薬関係のビデオを良く見ます。血液、切断された○○、臓器、だんだん慣れてきました。(未だに、ゴキブリを見ると逃げ回る私なのですけどね(p_q*)。)


Bhethiqcaaah5jc オペしているのが、猫だったりしてにゃ(@@;)。。。


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2014年7月17日 (木)

森口先生のトライアル解説と無料eラーニング!

仕事も勉強も、無駄なく効率的に攻めたいところです。


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まずは、自分の立ち位置や能力を考えて取捨選択し、必要な優先事項からトライする

分かっていても、医薬の分野は奥深く、試行錯誤を繰り返しがちです。

そんな時、嬉しいニュースがありました
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医薬翻訳者の第一人者で、医薬翻訳者(そして卵さん)にとってバイブルとなっている「まずはこれから!医薬翻訳者のための英語」の著者である森口理恵さん




その森口先生が、ご自身のHPに「日本翻訳ジャーナル」連載記事である「誌上トライアル」の過去記事をリンクしてくださいました!


new R&A Medical Translation Service 「日本翻訳ジャーナル連載記事」


英日翻訳のポイントや、情報検索の方法を詳しく知ることができます。医薬翻訳といっても、論文から一般向けまで各種文章があるのですが、文章の種類による訳し分けの参考にもなりそうです。
さっそくダウンロードし、プリントアウトもしたいと思っています。

お忙しい先生が、医薬翻訳者そして医薬翻訳学習者のためにお時間を割き、無料でノウハウを提供してくださる!

そんな心意気と実行力には、頭が下がる思いです。
森口先生、本当にありがとうございました。(しっかりと学習して、身につけることが、ご恩に報いることになりますね!)



そして、無料といえば最近始めた無料のeラーニングがあります。



臨床研究に携わる人のeラーニングサイト ICR臨床研究入門」の「臨床研究の基礎知識講座」です。


語学とは基本的に無関係です。「臨床研究概論」、「治験開発のための研究(臨床・非臨床)」、「疫学研究」、「生物統計学」「研究倫理と被検者保護」等で構成されていますが、各章末テストと最後に総合テストがあります。

専門書を読破しても、悲しいかな、頭の中をスルーしている内容も多くあります。このようにテスト問題に直面することによって、自分の不十分な知識を修正できるのがいいですね!(まだ、9章のうち2章までを終了しただけです。以前スタンフォード大学のonlineで統計を学習した時には英語での学習だったので、今度は日本語での理解に手こずりそうです(..;)。)


医薬の専門書は非常に高価なのですが、このように無料の学習サイトや動画もたくさんあります。FBでは、そんな情報交換も活発に行われています。

ピンポイントで、このようなサービスを利用してはいかがでしょうか。


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お勉強ばかりではいけません。お仕事しないとにゃー(=^x^=)!


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2014年7月12日 (土)

世界初承認のC型肝炎治療薬!

台風もいつの間にか過ぎ去り、雨もやんで暑い一日となりました。

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エルニーニョ現象が発生する可能性も低くなったようで、これからは平年並みか、それ以上の暑い夏の到来となるのでしょうか。


さて、厚生労働省は、7月4日、新薬22製品32品目を承認しました。
その中には、インターフェロンを要さず、経口薬の併用でウイルスを除去できるC型肝炎治療薬「ダクルインザ錠」と「スンベプラ錠」が含まれています。いずれも世界初承認となります。とても嬉しいニュースですね!

同日、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:アメリカ・ニューヨーク)は、C型慢性肝炎およびC型代償性肝硬変に対するインターフェロンおよびリバビリンを必要としない経口薬のみによる治療法として、
「ダクルインザ錠」と「スンベプラ錠」の製造販売承認を、世界に先駆けて日本で初めて取得したことを発表しました。



7月5日の「スーパー・ドクターと世界最速承認の抗癌剤」の記事で、肺がんに対する分子標的薬「クリゾニチブ」は2011年にFDAから承認を得た後、2012年に日本でも承認されたことを書きました。

実は、その後、米国では2012年FDA Safety and Innovation Act(FDA安全及びイノベーション法)に付随して「Breakthrough Therapy(画期的治療薬)」の指定制度が制定されています。

これは、「重篤または生命を脅かす深刻な病状を治療する医薬品の開発と審査の促進を目的」として導入された制度です。指定されると、承認のプロセスを簡素化、繰り上げることが可能になります。


ダクルインザ錠」と「スンベプラ錠」も、2014年にFDAから画期的治療薬として承認されたばかりです。そして、世界に先駆けて日本で製造販売が承認されたなんて、驚きのスピードです!

何と、治験責任医師は、広島大学医学部の茶山一彰教授です!世界でもベスト10に入るような先進的研究チームを率いていらっしゃるとか。肺がん手術の岡田守人教授に引き続き、地元医療機関での成果に嬉しくなってきます。


ブリストル・マイヤーズ スクイブ社によると、「日本では、C型肝炎患者約120万人のうち、約70%がジェノタイプ1b」で、「日本のC型肝炎患者の多くが65歳以上であり、さまざまな疾患に関連した合併症を有するために、現在の標準的な治療法であるインターフェロン治療を使用できない、またはインターフェロン治療への忍容性が低い」のだそうです。


330pxedwin_oldfather_reischauer_01  (Wikipediaよりお借りしました)エドウィン・ライシャワー元駐日大使



C型肝炎は、通常、汚染された輸血剤や静注薬を通じて感染します。そう言えば、1990年に肝炎で亡くなったエドウィン・ライシャワー元駐日大使も若者に刺された後の輸血で感染したそうです。

高齢化する日本のC型肝炎患者のニーズ、そして米国の製薬会社のビジネス・チャンスがうまく合致したからこその承認かもしれませんが、これらの新薬で、薬害C型肝炎に苦しむ患者さんたちが一日も早く治癒に向かうよう、切に願います。


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

今、暇な時に読んでいるのは「Professional English in Use Medicine」。大学の医学部でも使用されているようですが、平易な文章で読みやすい。問題を解く前に、医学全体を知るために解説ページを英語で読んでみても面白いです♪ LawやEngineeringのバージョンもあります。

完読したのは、「ご縁とお役目」。現役臨床医(
矢作直樹東京大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長)が「寿命の意味」「魂と肉体の磨き方」等を書かれています。日進月歩の医療の中で真摯に救急救命に尽力されながら、摂理や霊性について思索されている点が興味深かったです。




Drinking_n 暑くなってきたから、水分をしっかり取らないとにゃ~(=^x^=)。


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2014年7月 8日 (火)

読み手は誰?「伝わる・揺さぶる!文章を書く」

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昨日は七夕でしたが、あいにくの雨の一日となりました。短冊に笹とはいきませんでしたが、私もそっと願い事を書いて、壁に貼りました・・・(*^m^)。

昨日、朝早く起きて読んだ本は、山田ズーニーさんの「伝わる・揺さぶる!文章を書く」です。Twitterの病理医ヤンデル先生のつぶやきでこの本を知りました。



山田ズーニーさんは、糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」に「おとなの小論文教室」を連載中です。

読みやすく、評判どおりの良書でした!「意見」「望む結果」「論点」「読み手」「自分の立場」「論拠」「根本思想」の7つの視点から、良い文書を書くための戦略がアドバイスされています。

自分という存在が関わる意味」を持って、「自分の想いを伝える」文章を書くには、「自分を知る」ことと同時に「相手を知る」ことも必要なんですね。


「書く」ことも、コミュニケーション
impact



正直に、でも読み手の立場や気持ちも考えて効果的に文章を書かなければなりません。


なぜ、この本を読みたくなったかというと、今、このブログのあり方について悩んでいます。

英訳案件のお仕事が多く、無性に日本語を書きたくなって始めたブログ。
私生活や自分の感情を綴って、感動や共感を呼ぶ文章を書いているお友達のサイトが羨ましくて始めたブログ。


ありがたいことに、大阪や東京に行って初めてお目にかかった人と名刺交換する際には、「ブログ読んでいますよ」とお声掛けいただくことも多々あります。


私のブログの読み手は誰?

何のために書くの?


翻訳者としての自分の立場を考えると、セルフブランディングに役立てるか、翻訳者仲間、または卵さん達に情報を発信・共有することが目的と考えられます。


正直、あまり意識していませんでした。
そして、タイムリーにも書けていません。


ただ、医薬や医療関連の記事を書く時には、複数の関連記事を調べて、たとえセミナーで得た内容であっても裏を取るようには気をつけています。それでも、不注意で年号が逆になっていて「通りすがり」の読者さんに「そっと」教えていただいたこともありました。

そして、人を傷つけるような、不安に陥れるような書き方はしないこと。
そんな意識はあります。



アクセスを解析すると、実は医療関連の記事が一番アクセス数が多かったりします。見かけ上、たとえばランキングやFBでの「いいね!」の数の反応とはまったく逆ですね。

1年以上前の記事にも、まだ多くのアクセスがあったりします。玉石混淆のネットの海から検索で辿り着いた人の他、病院や研究所、大学からも毎日アクセスがあります。


私は、自分の能力を超えた記事は書かないので、医療と言っても、一般の人に対する健康情報や病気への予防啓発になればいいなという想いはあります。


発信することの責任。



誰に向かって、何を発信したいのか、「読み手とのコミュニケーション」を考えて戦略を練る。


それが、書き手としての私の責任でもあるなと思えた一冊でした。


Checkcat 名前変えて、センチメンタルな別サイト作ろうかにゃ~♡ ふふふ・・・


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2014年7月 5日 (土)

スーパー・ドクターと世界最速承認の抗癌剤!

6月29日、キャンサーネットジャパン・中国新聞社主催による肺がん疾患治療啓発キャンペーン「っと知ってほしい肺がんのこと2014 in 広島」に参加してきました。

キャンサーネットジャパンは、「患者擁護の立場から科学的根拠に基づく情報を発信する」NPO法人で、専門医による講演がインターネットで動画配信されているので、これまでも何回か視聴したことがあります。

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開会30分前の開場と同時に、すぐに会場が人で埋まってきたのには驚きました。開会まで、写真のようにインタビューが流されています。

プログラムは、

club肺がんの概要、club肺がんの外科治療、club肺がんの放射線治療、club肺がんの薬物療法、clubさとう宗幸さんのミニコンサート、clubQ&Aセッションで構成されていました。

肺がんは、組織の違いにより非小細胞肺がん: non-small cell lung cancer(腺がん、大細胞がん、扁平上皮がん)と小細胞肺がんに分けられますが、肺がんの約85%は非小細胞肺がんです。

そのうち、日本人の肺がんの中で最も多いのが腺がん:
adenocarcinoma(男性約40%、女性約70%以上)だそうです。女性患者の多くが非喫煙者ということには驚きました。

当日のセミナーで印象に残った点をいくつか挙げておきます。



flag広島大学呼吸器外科医 岡田守人ドクターによる、患者に低侵襲な肺がん手術ハイブリッドバッツ(HYBRID VATS)

VATS: Video-Assisted Thoracic Surgery (胸腔鏡下手術)


内視鏡2割直視8割の術式で、
傷が小さく、肋骨、筋肉を切断しないため術後の疼痛が少なく、安全性の高い最先端治療です。5年生存率90%以上、出血が少ないため輸血も必要ないという手技をビデオで拝見しました!また、TBSの「これが世界のスーパードクター13」に出演された時のエピソード(最高視聴率を取ったのは、2日に1回しか自宅に帰れず、病院に寝泊まりしている乱雑な部屋が映った時)も楽しく拝聴しました。広島に、このような名医がいらしたとは!

flag放射線治療における呼吸同期照射法: respiratory-gated radiotherapy

放射線治療の際に患者の呼吸運動を連続的監視。一定の呼吸周期の時(息を吸った時)にのみ放射線が照射されるように制御して、標的範囲を最小限に絞ることが可能となります。

flag最新鋭の放射線治療装置トゥルービーム(TrueBeam)
従来の4倍の髙線量率で照射可能な装置を導入して、臨床応用中。



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                         TrueBeam

flag4基幹病院の連携ネットワーク型がんセンターとして、高精度放射線治療が受けられる「広島高精度放射線治療センター(仮称) 」が平成27年秋に広島駅北口にオープン予定。
県民としては、心強い限りですね(≧∇≦)。


flag分子標的薬クリゾニチブ: crizotinibは、2012年、世界最速のスピードで承認!

新しい薬が研究開発されるには、10年以上かかると言われていますが、何とこの抗癌剤(クリゾニチブ)は論文発表からわずか4年で承認されたそうです。

この治療薬は、自治医科大学の野間博行教授が2007年に発見した肺がんの原因となる新しい融合遺伝子(fusion gene) EML4-ALKの知見が基になっています。


クリゾニチブ世界最大の製薬会社である米ファイザーが、米食品医薬局(FDA)から2011年に承認を得、日本でも2012年に承認されています。

帰宅後、少し調べてみました。「産学官連携ジャーナル」2013年1月号によると、FDAは第III相のデータなしにこの薬を承認したそうです。


抗がん剤の開発では、第I相第II相第III相の3段階の臨床試験を行います。
第I相で安全性を確認し、第II相で有効性、用法・用量を調べた後、通常は第III相で、患者を対象に大規模に薬の安全性・有効性を評価します。

その際、二重盲検試験: double blind test
クリゾニチブ一般の抗がん剤とをランダムに投与することが「医の倫理」に反するとFDAでは考えたようです。これだけ効く薬があるのに、EML4-ALK陽性だと分かっている患者を一般の化学療法のグループに振り分けるのは、「生きる権利を奪う行為」であるという判断があったようです。

もちろん、安全性や有効性を十分に検証する必要はありますが、ドラッグ・ラグ(drug lag: 新薬承認の遅延)の問題が解消されて、日本における新薬実用化を加速させる体制作りを強く望みます。

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キャンサーネットさんからは、用語説明や、高額療養費制度についてのQ&A等、色んな参考資料、便せん、ボールペンの入ったバッグをいただきました!


参加者には患者さんやそのご家族が多かったようで、登壇者への質問シートの回収率はとても高かったようです。私の質問はボツとなりましたが、患者自らが「現在と将来の治療の展望」を知ることができるとても良いセミナーでした。


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   次のセミナーも、行きたいですにゃ~(=^x^=)


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