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2015年7月28日 (火)

動画配信サイトで学ぶ!~1.8か月の延命~

★まずは、「西日本医学英語勉強会」サイト更新のお知らせです!

Essays No.6として、医薬翻訳者である森井宏子さんによる「振り返れば」をリリースしました!

医学生さんによるエッセイが続いていましたが、翻訳の仕事を始めて20年余(休業を含む)という宏子さんが、若者にも回り道の人生を歩んでいるかもしれない人達へもエールを込めたエッセイをご寄稿いただきました。ぜひ、ご一読くださいね!



new  西日本医学英語勉強会 Essays No.6「振り返れば」


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      画像は、宏子さんの大好きな野ウサギです♪



さて、先日、調べ物をしている途中、(株)医学書院の「この先生に会いたい!!」で勝俣範之先生によるセミナー「ミッションを信じて-『がんの総合内科医』への道」がUstreamで生放送されることを知り、拝聴しました。

http://www.ustream.tv/channel/igakukaishinbun


勝俣先生はブログやTwitterでも積極的に情報を発信されている、大好きな先生です。近藤誠医師の「がんもどき」理論や「がん放置療法」に対して理論的・科学的に反論されています。

「医療否定本の嘘」




「『抗がん剤は効かない』の罪」




また、腫瘍内科分野の確立にも尽力されてきた先生は、市民公開講座等での色々なプレゼンもスライドをslideshare.netで公開し、情報を共有してくださっています。




この日のセミナーでは、大腸がんステージ4(多発肝転移)の54歳患者さん(QOL維持)に対する、1.8か月の延命効果のエビデンスがあるものの副作用発現の恐れがあるTAS-102という薬剤の投与について

1) もし、自分ががんだったら
2) もし、自分の家族だったら、    TAS-102 を勧めますか?

この問いを医学生・研修医の参加者に投げかけられました。


回答は、「状態が悪くないのに、新規抗悪性腫瘍剤で副作用の危険を冒すのは」から「1.8か月で死の準備期間ができる」といった趣旨の意見までさまざまでした。


だらだらしていると、あっという間に過ぎてしまう1.8か月。

でも、こういう大きな決断を迫られると、1.8か月間の命は急に大きな意味を持ってくるものですね。


プロの腫瘍内科医(オンコロジスト)になるには
1) Research evidence(エビデンスの理解・実践)
2) Clinical expertise(自分の限界の把握とチーム医療)
3) Patient value(患者が大切にしたいこと・楽しみにしていることの尊重)

が必要だそうです。

勝俣先生は、「抗がん剤は使うメリットがある場合に使う」「治療方針による経過観察は放置療法と異なる」とブログでも書かれています。


どのような治療を受けるのか、どのような終末期を過ごすのか。


私も病気の家族がいた時、自分にその判断を迫られて随分と悩みました。
医師間、そして医師と看護師間にも見解の相違がありました。

腫瘍内科医は、日本に1,000人程度しかいないそうです。


74歳までにがんに罹患する確率は47%!


自分または家族ががんになった時、きちんと向き合って対話してくれる。価値観、生活や人生の質について耳を傾けてくれる。治療のプラス面とマイナス面について納得いくまで話してくれる。こんなお医者さまが側にいてくれると嬉しいですね。


患者の生活の質や人生の質について話し合い、人生を全うできるようにNarrative Based Medicineを実践する腫瘍内科医。日本でも、今後もっと増えてくることを切に願います。

他にも無料で配信されている動画セミナーは、とても勉強になります。
YouTubeでもセミナーのアーカイブを探せますが、英語版だとiTunes Uの各大学の講義が好きです。何だか、学生になったようでワクワクしますね!

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                       Help me!  (出典: Twitter画像)



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コメント

おはようございます
あなたが紹介なさった二冊の本とも読ませていただきました。
「がんは放っておけ」という近藤理論が人口に膾炙する中、
これらの本を出すのはかなり勇気が要ったと推察致します。
これで議論が深まればいいのですが・・・。
では。
 shinzei拝

shinzeiさま
コメントをありがとうございます!

なぜ近藤医師の主張を、あのようにマスコミが取り上げるのか分かりません。勝俣先生も、健康不安や過剰医療の問題を認識されたうえで「がんとのつきあい方」や治療の一つとしての「抗がん剤」をご説明されているので、私ががん当事者またはその家族であるならば迷いはありません。
命が関わる問題に、安易なマスコミ報道は本当にやめていただきたいですね。本当に議論が深まることを願います。ご意見に感謝いたします(^_^)。

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