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2016年5月 6日 (金)

第10回勉強会プレゼン反省記

4月24日に開催した第10回西日本医学英語勉強会から、はや10日以上経ちました。

Session 2とSession 3にご登壇くださった森井さん、西垣内さん、本当にありがとうございました。
当日の様子は、参加者による報告書を勉強会専用サイトにUPする予定です。


なので、今日は自分のプレゼンに絞って反省点をまとめたい思います。



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プレゼンで気をつけるのは、まず「プレゼンの目的は何か」を明確にすることですね。


今回は、
1) 広島に開設された「広島がん高精度放射線治療センター(HIPRAC)」に導入された高精度放射線治療装置の特徴・メカニズムと適用を核に、がんの三大療法の一つとしての放射線治療の基本(歴史・特徴・放射線の分類・単位、副作用、問題点と展望等)を理解していただくこと、そして
2) 異業種で学ぶ医学英語勉強会で可能なプレゼン手法のひとつ(調査・研究して情報を共有する)
を示すことにありました。


これは大きな会議でのプレゼンではなく「勉強会」なので、自分への負荷として「英語onlyのスピーチ」というハイリスクなチャレンジを自分に課しました。かつて通訳も業務のひとつでしたが、翻訳専業になってからは19年近く「日本」では「日本語を話す」という元上司の教えに従って英語を話していませんでしたから 笑)← 日本人が英語でプレゼンすると、はた迷惑ということを敢えて行い、ごめんなさい。自分の勉強になる試みも、ちゃっかりと勉強会を利用させていただきました!


良かった点(気をつけた点、自己評価ということで甘いです(..;))


flagプレゼンの目的は冒頭で伝えた。

flagスライドは極力シンプルにした。
根拠となるグラフやデータを入れる一方で文字情報は制限しました。
また、スライドの順番を考慮して体系的な情報となるようにし、総枚数45枚のPPTを作成しました。


flag予習資料を配付した。
関連技術論文の他にKey Wordsを用語集(A4で4枚程度)として作成・事前配付して、参加者が日英で理解しやすいようにしました。

flag持ち時間の1時間20分ほぼジャストタイムで終了した。


flagPCを見ないでスピーチした。

flag原稿やPPTノートを全く作成していないので、口をついて出た主語(!)に合うように瞬時に次の用語を脳内で選択・文章を組み立てることができた。

flag嬉しい誤算。
保険適用の「高精度放射線治療」までに限定する予定でしたが、ご質問に関連して粒子線治療に少し言及でき、放射線治療の全体像・現況に触れることができました。(←ご質問者さまのお陰です)


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(質疑応答で質問をお受けしている間に、ご要望のあった米国メディカルライター協会 [AMWA] テキストの一冊Statistics for Medical Writers and Editorsと、日本の大学の医学部4~5年生くらいを対象に使用されているProfessional English in Use-Medicineを回覧しました。)


悪かった点(困った点も)


flag「結論」を先に言わなかった。
プレゼンでは「結論」を先に述べ、最後にも「結論」で締めるというスタイルが推奨されているようです。再考の必要性あり、です。


flag準備不足
実際のスピーチ部分としてPPTのノートや原稿を全く作成せず、アドリブスピーチとなってしまいました。(スライド上にある情報については「スライドを見ながらの通訳状態」)


flagリハーサル1回のみ(時間配分の調整をしなかった)
上記の「準備不足」に関連します。セミナー前にTwitterで準備について別のセミナー登壇者と言葉を交わした後、翻訳業界の大御所である方がスライド1枚ずつ所要時間を記入しておき、それをもとに調整する旨のアドバイスをされていました。
今回は偶然(!)ジャストタイムで終了できましたが、本来は時間配分を考慮した準備をするべきでした。


flag調査の段階で日英併記の資料が少なく、対応する内容の英語を検索するのに時間を要した。
疾患等は患者レベルで日英併記の資料を見つけやすいのですが、日本語onlyの医療施設・病院のサイトが多いのに驚きました。

flag「信頼性のある」参考資料やデータを選ぶ際、出典や「いつの時点か」が曖昧なデータも多くて検証作業を要した。


flag参加者のニーズとレベルの把握が難しかった。
当会は異業種メンバーで構成されており、専門知識のあるメンバー、語学力のあるメンバー、まだ勉強中という志のあるメンバーで勉強する「相乗効果」がある一方、登壇側から見た参加者のニーズとレベルの把握は難しいと思います。また、フリーランスの方は直前まで参加の意志を保留する傾向もあるので、登壇側はあまり「ぶれない」姿勢が大事かと思いました。

医療者側が提供している患者対象レベルの「放射線」関連プレゼン資料も、レベルが千差万別。

勉強会としては、いわゆる「市民公開講座」をやや上をいくレベルはあってもいいかもしれませんが、参加者を意識しすぎた内容とするより、発表者が自分自身のレベルや専門性を生かした「自分なりの発表」でいいかと思います。
何を得、どう応用していくかは参加者次第とも言えます。


雑感
今回、勉強会前にも直後にも締め切りがあるという、「超修羅
場」真っ只中での発表となりました。
そのためPPTが完成したのが1日半前。印刷もコピーに出かけられず、参加者全枚数、自宅のPCから打ち出して対応しました。直前は、一日の半分を仕事、半分を勉強会準備に費やし、リハーサルも数回する予定でしたが、長く使用していなかったノートPCを開くと更新がたまっていたり、別のご登壇者が使用するEvernoteも新バージョンとなっていたり、ミニルータの充電、領収書やリスト作成等、主宰者側としての準備に追われる状態に陥ってしまいました。深く、反省!!


結論
個人的事情もあり、準備は大変でした。また準備不足や反省点も多くあります。でも、実は「発表者が一番得をした」という気持ちも大です!

自分で情報をまとめて伝えようとする作業は、専門書を読んでも素通りしていた知識を習得できます。同時にプレゼン方法だけでなく、自分の弱点・反省点を知ることができます。


また、一語一句に捉われたり、コピペや英借文の多用で「木を見て森を見ず」状態に陥りがちな作業の中で

「書ける内容は話せてもいいのではないか」
「翻訳した内容は日本語、英語で要約できるか」


という疑問を、「いきなり英語スピーチ」で実験(笑)できました。
こんな遊び心やトライアルとして、将来プレゼンを控えている方々は勉強会を利用するのも手です。


Dsc07023(今回のディナーオフは川沿いにあるオープンカフェでイタリアン。エスカルゴ風牡蠣料理がありました!)


毎回勉強会が終わると、「これって本当に参加者の皆さまの役に立っているのだろうか」「私自身はいったい何を得ているのだろうか」「もうやめたい」と自問自答を繰り返しています。

この自問自答はおそらく今後も続いていくと思いますが、今回も参加者の方々から温かいメッセージをいただき、とても救われました。ありがとうございます。

自己紹介タイムや事前の「お好み焼きランチ会」も功を奏したのか、参加者どおしの交流ができてきたように思っています。「メディカルコミュニケーター」としての輪の中で、翻訳者も医療従事者も同じ方向を目指そうという学びの場はいつまで続くのか....(汗)。

これは、きっと参加者の皆さんが決めることですね。


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