« 2016年6月 | トップページ | 2016年8月 »

2016年7月

2016年7月30日 (土)

総合医学英語・論文執筆のためのテキスト・ツール

先日、日本医学英語教育学会(JASMEE)学術集会に参加したとき、展示会場で各種医学英語、医療・看護/観光・ホスピタリティ英語教材テキストを見てきました。


一番気になったのは「総合医学英語テキスト」。

2010年、Educational Comission for Foreign Medical Graduates (WFME) は米国医学校協会の教育連絡調整会議またはWorld Fedeation for Medical Education (WFME) のグローバルスタンダード評価基準に準拠した医科大学・医学校部の卒業生以外には2023年以降の米国医師国家試験(USMLE)の受験資格を認めないと宣言したそうです。

以降、日本でも国際認証に向けた取り組みが進められ、日本医学英語教育学会でも医学英語教育のガイドラインを制定しています。

医学英語総合テキスト Step 1」は「医学英語教育ガイドライン」のminimum requirementsレベル(卒業時に全員が習得すべき内容)に対応し、専門知識に乏しい1~2年生を対象とした医学英語教科書で音声ダウンロード・サービス付き。


下記の一般的トピックで構成されています。

1. Fever 発熱
2. Anemia 貧血
3. Dehydration 脱水症
4. Obesity 肥満
5. Headache 頭痛
6. Chest Pain 胸痛
7. Cough 咳
8. Abdominal Pain 腹痛 
9. Dysphagia 嚥下障害
10. Hearing Loss 聴力障害・難聴
11. Fracture 骨折
12. Pregnancy 妊娠


各トピック毎に


① 英語での基本的な医療面接(communication)を学び、② 体の部位と機能に関する基本的な専門用語を覚え (vocabulary)、症状に関連する医学的知識を併せて学び、
③ 医療・健康についての英語の資料を読み、内容を理解し (reading)、④演習として医学・医療に関連するインフォーマルな英文を書き(writing)、練習問題で理解力を確認する構成となっています。


医薬翻訳者も、専門性・語学の個々の勉強だけでなく、医学英語としての総合学習が必要であると感じています。

このテキストを使用すると、たとえば「頭痛」のトピック学習時の専門用語セクションでは「痛みとしてのpainとacheの違いの解説」があったり、「脳腫瘍」「くも膜下出血」「片頭痛」の医学的知識も併せて学べます。

医療面接は医療通訳の練習になり、またreadingの資料は「症例報告」「カルテ」翻訳にも役立ちそうですね。


Amazon ↓



立ち読みするには、メジカル・ビュー社のサイトから ↓

メジカル・ビュー社 総合医学英語テキストStep 1


残念ながら、医学的知識が必要な内容をトピックとし、医学部高学年を対象としたStep 2はまだ発行されていません。


そして個人的に購入を検討しているのは医学英語活用辞典」。

医学英語論文を執筆するためのマストツールだそうです。


実例に基づく57,000の用例・例文による「医学の英語表現」。
2,000万語以上のコーパス(医学文献資料)から厳選して収録された57,000ものフレーズ、共起表現,熟語表現を「串刺し検索」できるので、英語論文で使える用例・例文が一目で分かり、論文執筆を強力にサポート」とあります。


紙版とCD-ROM版があるので、まずは紙版を書店でチェックしてみようと思っています。

注)CD-ROM版の
Windows 10による動作確認は記載されていません。





Cj_fql4ugaaeld
  医学英語、得意になって「おっしゃー!!」と言ってみたい♪


sun
今日もポチッとしてね!いつもありがとうございますheart04

にほんブログ村

2016年7月21日 (木)

JASMEEで学んだこと!!

2016年7月16日、17日に慶応義塾大学日吉キャンパスで開催された第19回日本医学英語教育学会 (The 19th JASMEE Academic Meeting) 学術集会に参加してきました!

13680528_665915800253314_5923529919


前日は羽田から鎌倉に直行し

13680655_665350030309891_53281680_2

それはそれは美味しい生しらす丼を食べてご機嫌だったのですが




Dscn0394small

鶴岡八幡宮では雷雨に見舞われ、傘をさしていてもびしょ濡れに。


Dscn0410small

東京に戻って、十分にシャワーを浴びる間もなく六本木にタクシー移動。
関東の翻訳者さんたちとベラルーシ料理を堪能しました!




そんなこんなで参加したJASMEE。風邪気味で前日のウォッカも応えていましたが、とにかく楽しかった\(^o^)/。翻訳のセミナーではありませんが、医学英語の教育がどのように行われているかを知ることによって、逆に何をどう学ぶべきか見えてきたこともあります。




flag基本的には英語オンリーのプレゼンで、高度なプレゼン術・英語のスピーチ力であった

伝えようとする」熱意が感じられるスピーチには、自然と話す英語に強弱・緩急・リズムがあり、一語一語を大事にしていると感じた。本来、「言葉は生きている」。翻訳者も、もっと音読やスピーチ等、英語を声に出す機会を持った方がいい。



flag勉強会でもお世話になった日本大学医学部の押味貴之先生JASMEEの理事でもあり、今回ご登壇された。先生のセミナーは「押味マジック」と言われるほど効果を実感できる素晴らしいセミナーであったが、今回初めて拝聴した英語でのプレゼンも素晴らしいものであったのは言うまでもない。

それ以上に感銘を受けたのは、教育者として、また一個人としてのご姿勢。ご登壇者の写真撮影をされるだけでなく、受付をはじめとする随所への気配り、会の成功のために絶えず動き、配慮されていた。今回は大学教員に混じってご指導されている学生さん達による医療サポートを行う医学生有志団体Team Medics についての発表もあった。
参加者は自由にペットボトルの水を取れるようになっていたのだが、早くに飲み切ってしまったのか、会の途中で先生が学生さん達のためにお水を運んでいらっしゃったのには驚いた。

そして学生さん達の素晴らしい英語でのプレゼン!先生はとても大きな拍手を送っていらっしゃった。

別の場で出会った押味先生の教え子さんも、やはり優秀!「優れた教育・適切な教育」を受けることの重要性とともに、上から目線や教育の押し付けではなく原点を忘れずに見守ってくださる師としての偉大さを感じた。


こういうご姿勢をみて学んだ学生さんは、専門知識や技能以上に患者さんの気持ちや立場も考慮できる医師になれるのかもしれない。


flag大学で医学英語を教えている現場の先生方のプレゼン拝聴とともに実際にお話をして、当然のことながら大学間の格差を感じた。

医薬翻訳者は文系も多いが、その分情報を収集・共有しているし、勉強もしている。専門書や論文も読むし、講座に参加し、隙間時間でスマホのアプリも活用する。調査のプロなので、検索やサイトの活用にも長けている。大学で使用されている医学書も把握している。正直、特に医学英語の関係部門に異動されてきた先生方より熟知していることも多いと感じた。


flagただ、知識が点となって散乱し、線となっていない気がした。つまり体系だっていない。医学生と同じく「聴く・話す・読む・書く」バランスの取れた学習の必要性を感じた。


flag個人的には、薬学系のプレゼンが参考になった。医学関係の書籍のパンフレットも持ち帰ったので、また検証しながら購入を検討したい。


グローバルスタンダードに基づいた医学英語教育のガイドライン制定により、大学医学部での医学英語教育も加速していくものと思われます。翻訳者も、まだ手探り状態である部分のスタンダードを明確にしていく必要があると感じました。



閉会後は、医学生さんとのワークショップに参加させていただきました。英語だけでのディスカッション。そしてグループごとに短いプレゼンを行いました。
医学英語の教育の場に恵まれた学生さん達ばかりではありませんでしたが、それぞれが夢を持ち、自己啓発を行っている真っ直ぐな心に感動しました。私の立場はEMP teacherでしたが、共に学ぶ学生に戻ったような新鮮な気持ちになりました。


朝の9時30分から6時近くまで(2日目はフライトの都合で5時過ぎに退席)のハードスケジュールな2日間でしたが、すがすがしい気持ちで終えた会は久しぶりです!!


言い訳が多い、腰が重い、瞬発力がない、群がって個の意見を持たない、そんな私を含めた大人な皆さん、しっかりしないとね(^_-)-☆(反省)。


sun
今日もポチッとしてね!いつもありがとうございますheart04

にほんブログ村

2016年7月14日 (木)

自主練習と俳句大学!

まだ俳句を始めて5回自主練習しただけなのですが……

初回からFBで晒して、心優しい20~50人程度のお友達が「いいね」をクリックしてくださり、あたたかいコメントもいただきました。ありがとうございます。


第1回~第3回練習は ↓
 「初めての俳句と英語訳」


練習4

黒南風にざわざわ騒ぐ胸の内  
黒南風を背に受け渡る無明橋  
黒南風を抜け居る岸のしじまかな 



Img_4104



この橋は、かつて毎日渡った橋。色々な思いが交錯した日々。そして巡り巡って今、また同じ町に住んでいます(川沿いではなくなったけど 笑)。

仏教用語を入れて作句してみました。




練習5


仏桑花や天に向かひたり散歩道  
仏桑花誰を思ひて待ち渡る  
咲き匂ひ競ふ仏桑花の誘惑かな  
潔し仏桑花を思ひ置くけふ  
仏桑花車道脇の聖女かな 

 

13558953_662178460627048_68394797_2

電車道路沿いのビルとビルの間に咲き誇っていたハイビスカス(仏桑花)。
思わず足を止めて見入ってしまいました。花の寿命は1日くらいですが、一生懸命に咲いて天に向かいながら「誰かを待っている」。そんな気がしました。
私じゃないよね?

花を閉じる前に思い人に会えたらいいね♡




さて、自己満足に終わってはいけないので、このたび「俳句大学」の初心者用グループに入れていただきました。

俳句大学」は実際にキャンパスもあり、俳句に関する講座が開かれていたり、「俳句大学」という本が出版されたりしています。また「句会」も東京や熊本で開催されています。






グループ内ではご指導くださる永田満徳先生から6つ「席題」をいただき、その中から2つ選んで投句し、指定時間になったら選句となります。



私は「暑さ」と「ごとごと」を選んで作句してみました。(「季語」でない席題を使った句には季語を入れる必要があります。)




夜もすがら君と語らふ暑さかな


Fc144d9de8b44a621902555ab5aaf440_1  




夏風邪やごとごとねんごろ母の粥  


6rute_3



両句とも、先生から「頂きます」と「選びました」と言っていただきました。嬉しい!!


投句では画像を付けなかったので、「
暑さ」の句に込めた「私の妄想」は十分伝わっていなかったようですけど(笑)。



ごとごと」の句は、「ごとごとねんごろ」の措辞が面白いという評価をいただきました!
今やスイッチ一つで美味しいお粥は炊けますが、やはり土鍋でごとごと火加減に注意しながら仕上げたお粥は格別です!


病気の時に母から作ってもらったお粥、そして母が病床についたとき、今度は自分が作ったお粥。親からしてもらったことは、いつの間にか見よう見まねで学んでいるものだと思い出しながら作句しました。

なかなか時間が取れませんが、もっと作句していつかは句会にも参加してみたいです!


さて、日本初の試みとして、永田先生が「俳句相撲部屋」を開催されます。あいにく週末は関東に出張ですが、いつか参加できたらいいなぁ。


詳細は ↓↓↓

************(以下FBより転載)*************

俳句相撲部屋(俳句大学主催)!

〜九州夏場所〜

【日時】7月16日(土) 13時開始

【場所】熊本市国際交流会館 5階和室

◆俳句を楽しんで学ぶ会を催します。

◆2人1組の部屋別対抗戦で、トーナメント方式で優勝部屋を決めます。

◆句会ライブの形式で一題ごとを討論して、行司が采配します。

◆多くの方に参加して頂ければ幸いです。

※俳句大学主催の「俳句相撲部屋」は全国巡業開催を考えています。お近くでやってみたいと思われる方はやり方をお教えしますので、ご遠慮なくお申し出ください。

画像:俳句相撲部屋夏場所チラシ(Ohushi Eli 作成)

13620842_1041746092582905_956269985


sun
今日もポチッとしてね!いつもありがとうございますheart04

にほんブログ村

2016年7月12日 (火)

元NHK WORLDニュースキャスター青谷優子さんから学ぶセミナー!

2016年9月11日(日)に、広島で元NHK WORLDニュースキャスター青谷優子さんによるセミナーが開催されます!!


「私、翻訳者だし、英語しゃべらないしな」とも思っていましたが、「ニュース」「スピーチ」「ストーリーの3種を使用しての読み分け、「人の心を動かす英語の話し方」を伝授くださるということで参加を決めました。

青谷優子セミナー in 広島 2016年9月11日 - こくちーずプロ(告知'sプロ)


こんな私も、かつてネイティブチェッカーと机を並べ、通訳の業務もこなしていた頃は何も考えずに英語が口をついて出ていました。

が、フリーランスの翻訳者となり、特に家族の病気・介護とも向き合うこととなってから一番おざなりとなったのが「話す」勉強です。セミナーでネイティブスピーカーとお目にかかる機会があっても、何しろ日英のプロですから特に英語を話す必要性を感じませんでした。


仕事では、「調査」が命の技術翻訳者としては一語一句にこだわって確認・確認の連続。
特に医学・薬学分野は専門的内容の裏取りも必須!


どこか対訳のような訳文になっていないか。全体の概要をきちんと自分の言葉で語れるだろうか。

そんなことを考え、少しだけ意識が変わってきました。


そこで4月に開催した「西日本医学英語勉強会」で「放射線治療の基本と実際」についてプレゼンした際、日本語のスライドを使ってスピーチは全文英語というチャレンジをしてみました。


意外と話せた!!でも仕事の超繁忙期の中で「会の主宰者兼スピーカー」だったので、50枚近いスライド作成に手一杯で、英語の原稿もノートも何も作成せず、即興スピーチとなってしまいました。

なので、発音、緩急、強弱等には全く注意を払う余裕もなく・・・・。


自分の専門分野に関連したトピックをきちんとした英語で伝えたい。


これがまず第一目標!


そして、最近始めたばかりの俳句に英訳を付けたいとも考えています。

音数制限等もある程度の考慮が必要かと思いますが、読んだときのリズムも大切!!


青谷優子さんは日本文学の朗読にも力を入れていらっしゃるようなので、プレゼン、そして文学音読の「コミュニケーション術」に特に期待しています!!



あ、それから私、あまりPodcastを聴かなくなっていますが、NHK WORLDは毎日のように(短時間ですが)聴いていますよ!ニュースだけでなく番組構成も興味深いですね!!



Cover170x170_2
(詳細は)     ↓


NHK WORLD English



初めてのタイプのセミナーなので、とても楽しみです!
別視点からプロの技を拝聴し、自分の仕事にも生かせたらいいなぁ。


すぐに満席となり、現在は増席分を募集中のようですからご希望者はお早めに(^_^)。
私も勉強会を主宰していますが、素晴らしい先生との出会いは何ものにも代えがたい宝物です。

sun今日もポチッとしてね!いつもありがとうございますheart04


にほんブログ村

« 2016年6月 | トップページ | 2016年8月 »