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2017年12月15日 (金)

JTF翻訳祭に行ってきました

翻訳祭に前夜祭から参加してきました!

西日本医学英語勉強会」の発表もパネルセッションでありましたが、まずは祭参加者としての感想から。

今回はお勉強というより、普段聴講する機会の少ないセミナーや個人的に興味のある方々のセッションに参加したので医薬関連ゼロ(笑)。魅力的な話者による翻訳の世界を楽しんできました。こういった参加の仕方も祭ならではなのかもしれません(^^)/。


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1. 「翻訳教育のススメ-人は如何にして翻訳者になるか」(柴田耕太郎さん)

私は学ぶとき、先生を好きになるところから始める。「人格」と「能力」は違うやろ!と突っこまれるかもしれないが、師は全てにおいて魅力的であってほしい。そして私のことは低く評価してほしい。「今に認めてほしい」という気持ちが私を鼓舞する。柴田先生は正にそんな気持ちを思い出させてくれた魅力的な方であった。「人と違うことをする」を実践してこられ、演劇・映像・出版・産業の4ジャンルでご経験を積まれた先生の「翻訳教育」。

「一文は短く」「リズムある文章にする」「商品となる翻訳」聞き慣れた言葉のようでありながら、先生の翻訳例を拝読すると大きく頷けるものがある。

日常的な各種文書の音読と共に、自分の訳文の音読の時間を充実させたいところだ。

研究社のホームページから『英文解釈教室』ノートの連載が読める。
     ↓

『英文解釈教室』ノート



2. 「翻訳の過去・現在・未来~解体新書からAI、そしてその先へ~」(高橋さきのさん、深井裕美子さん)

「翻訳の歴史を見ると《今》が見えてくる」ということで、翻訳手法・翻訳ツール・辞書と通信環境等の変遷を辿りながら、今翻訳者が置かれている立場を考える機会をいただいた。

実際、お話を拝聴しながら忘れかけていた色々なことを思い出した。

テレックス

自分の翻訳文を公式な場に初めて出した時の通信手段はテレックスであった(笑)。しかも、国家レベルの要人に向けたものであり、事務所内にテレックスはなかったので広島市の国際交流課に行き、震えそうな指先で送信したことを思い出した。


TMの普及と各種問題の顕在化
2000年代のTMの普及についての言及があった。


1990年代末期から2000年代初期は、翻訳業界にとってもめまぐるしく変容した時期ではなかっただろうか。

特に触れられなかったかと思うが、この時期は「ITバブル」と呼ばれた時期で、2001年にバブルは弾けた。
ITバブルに乗じてIT翻訳の需要も増えたが、あっという間に景気後退と共にIT翻訳で失敗した翻訳会社も多々あったと聞いた。特に出版事業。大手の○社までX社の傘下に入ったのは出版事業の失敗が原因ではなかったか。

2年余りで、取引先のある部門のPMさんからは「配偶者の故郷に帰った」とメールをいただいたり、気がつけば部長さんまで退社されたりしていた。



そしてCATツールとしてのTRADOSを使用して翻訳を開始していた私は、すぐにロボット化されていく自分が嫌になり「脱ツール」宣言!。



そして2017年現在、私はCATツールを使用している(笑)
。ただしTRADOSではない。


方針を転換した訳ではなく自然の流れに従っただけだ。購入はせず、取引先からライセンスの貸与を受けて使用している。
幸か不幸か、他の訳者さんのTMを利用する案件はほとんどない。その代わり、用語集も参考資料もないので、これからメモリを構築していくという案件が多い。

現在は2016年秋、ニューラルネットワークを応用した機械翻訳システムの誕生によるGoogle翻訳の画期的改善を経て人工知能を実現する技術が注目を集めている。

本セッションではブラックボックスとしての機械翻訳のデメリット・確率論も紹介されたが、この技術をうまく利用した時に得られる多大な恩恵も認識せざるを得ない。


技術の大きな変革が進むとき、市場も動く。
機械は学習したことのない概念や表現には対応できないが、それを改善するための「対訳コーパス」作成を急いでいる時期なのかもしれない。
祭が終わってから、ずっとCATツールを使用した案件が続いている。
医学論文までツール案件となったことに、これからの訳文がメモリ化されていく傾向を感じざるを得ない。


生き残りを考えれば、翻訳者も現状の批判だけでなく、機械とのつき合い方を選びつつの柔軟な姿勢が望まれる。

自分がめざす訳文とは何か
仕事としての翻訳は自分に何をもたらすか
めざす訳文のために今すべきことは何か


今、重大な岐路に立たされている自分を再認識し、夢を語る前に「志」を持つべきだとも思えたセッションであった。



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時間切れで以下残りの2セッションは次回記事に続きます(笑)!!


3. 「書籍を訳すという仕事」(村井理子さん、伊皿子りり子さん)

4. 「出版翻訳入門~産業翻訳からのアプローチ~」(井口耕二さん、松村さとみさん)


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